あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

エゴノキにやってくるヤマガラを観察してみよう

エゴノキが大好きな鳥ヤマガラ

鳥は警戒心も高く、普段であれば一眼のような遠くが撮れるカメラがないとなかなか撮影できない生き物です。

しかしながらこの時期のヤマガラと言う鳥は非常に間近で見ることができる鳥です。 

エゴノキの実を頼りに探してみましょう。
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エゴノキはこの季節に丸い小さな実をたくさんつけます。

緑色の1cm程度の実なのですが有毒植物のため、あまり相手にされていない木のみです。

なのでこれが大好きなヤマガラはご馳走を独り占めできるわけですね。
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小鳥が飲み込むにはちょっと大きそうな気もするのですが、大丈夫なのでしょうか?



そんなヤマガラを待つ場合にはこのエゴノキの下でじっと待ってあげます。f:id:aikawa_park:20210908100424j:plain
1,2分も待っていれば次から次にヤマガラはやってきます。 

ヤマガラはオレンジ色をベースに頭部にと言った色が目立つ非常に綺麗な鳥です。

来てはエゴの実をつついています。

やはり大きさはぎりぎりのようで3個に1つ位の割合で地面に落としていますね。
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距離は2m~3m位までであれば平気で寄ってきます。

おとなしく眺めているのがコツですね。

写真のように実を下からつつく子もいれば上からつつく子もいるようです。重い実なので下からの方が取りやすそうな実ですね。
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ヤマガラの動きはかなり素早く、油断しているとすぐ消えてしまいます。

観察したところによると実をその場で食べるのではなく、咥えて別の場所に持ち運んでいるようですね。 

こうして持ち運ばれた種子が落下したり、餌として保存したものが忘れ去られたりしてエゴノキは自身の分布を拡大していきます。
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今回は写真で見ると小さいですが目前3m位の子を撮ったものです、実際に見ると本当に近いのでお勧めですよ。

植物と鳥の関係を間近で見ることのできるエゴノキとヤマガラは今の時期のわずかなタイミングでだけ狙えるので、興味のある方は探してみてくださいね。

クズの葉で見られる鳴く虫 ヒバリの仲間を探してみよう

声は聞こえるけれど姿は見えない

夏の間に成長を遂げてとても大きくなるクズと言う植物がありますが、この植物は鳴く虫たちにも非常に人気の高い植物なのです。

身近なクズを探してみれば様々な虫の声が聞こえてくるのではないかと思います。
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そんなわけでとある虫を求めてあいかわ公園のスロープ沿いにあるクズの様子を見に来てみました。

他の植物を覆う様はまさにつる植物らしい姿をしていますが、小さな生き物たちからしたらとても素敵な隠れ家と言えます。
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下から覗いてみるといったい何がいるやら分かりませんね。

クズが好きな虫の中でも今回のターゲットであるヒバリの仲間は見かけやすい昆虫です。

鳴き声を頼りにするのはもちろんですが、葉の上や裏側をじっくり見ていくだけでも意外と見つけることができます。
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こうした葉に空いた穴は探すときの分かりやすいヒントですね。

ヒバリの仲間はいるでしょうか?

彼らはヒュルルルルル~と言ったような美しい声で鳴いています。頼りに探していきましょう。

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いました!しかし位置が高いので捕獲後の写真です。
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恐らくクサヒバリではないかと思われます。

とにかく色の薄さが印象的です。 色が薄いので気を付けて見ていかないと本当に見つかりません。 

加えて彼らの体長も見つけるのを難しくしています。
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見ての通り1cm程度の大きさしかありません。あれだけ大きな葉から1cm程の虫をピンポイントで見つけねばならないんですね。

しかも人の気配に敏感ですぐ葉の裏や奥の茂みの方へ移動してしまうんです。 捕まえるのも一苦労ですね。

しかし数が多いことと声の大きさからおおよそのいる場所が特定できること、それから鳴くのはオスだけですが、付近には♀がいることも多いことを踏まえると見かける機会は自然と多くなる虫です。


せっかくですから樹上性のバッタの飼育にも挑戦してみようと思います。
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今回捕まえたヒバリの仲間はコオロギとは違い木の上や葉の上を好むタイプのバッタなので、もし飼育する場合には高さを作って彼らが好きな葉などを隠れ家代わりに作ってあげる必要があります。 

勝手がイマイチわからず、こんな感じになりました。

餌はクズの葉を中心にしつつ動物質も加えて様子見をしてみようと思います。

早速美しい声を聞かせてくれて嬉しいものです。

4匹それらしきものを捕まえてクサヒバリの♂♀2匹づつのようでした。
人の気配に敏感ですが、裏では美しい声を聴かせてくれましたよ。

皆様も美しい声の秋の鳴く虫をぜひ探してみてください

プラスチックケースでコオロギの仲間を育ててみる

秋と言えばいい声で鳴く虫たち

一気に秋中盤のような涼しさになり、園内ではあらゆるところで鳴く虫たちの声が響き渡っています。
その中でも有名な種類はコオロギでしょう。

コオロギの仲間は一種類しかいないと思っている方もいるかもしれませんが、鳴き声の違う種類がたくさんいます。

しかし、その声の大きさに対して体の大きさはかなり小さいため、音を頼りにしても見つけるのはなかなか難しいのです。
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コオロギはこうした茂みの中に潜んでいます。

分かりやすいバッタのように飛び跳ねて出てくれればいいのですが、茂みに潜って隠れてしまうケースもあるため見つからないことも多いです。

この鳴き声を聞きながら場所を特定していくのがとても楽しく、自然と探す中で虫の声の聞き分けができるようになっていきます。
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そんなところでよさげなコオロギを一匹捕まえることができました。

お面のような独特な形を見てみるとオカメコオロギの仲間のような気がします。
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一般的なコオロギと言えば顔の丸い大型のエンマコオロギですが、この仲間の中には顔が三角形になるものがいたりオカメのようにお面のような姿をしたものがいるのです。個性があって可愛いですね。

コオロギの仲間の多くは乾燥した環境で飼育することができるので、色々試作してみましょう。必要とされるものはです。

餌に関してはご存じの通り野菜類を入れてあげると喜んで食べる傾向にあります

しかし彼らは雑食性であり、適度に動物質の物を入れてあげないと共食いをしてしまいます。 

今回は熱帯魚の餌で野菜類や蚊の幼虫などがブレンドされた飼料を試してみましょう。
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もう1つの問題は水です。コオロギの仲間は水分不足に弱いため、水が安定的に確保できるような状況を作ってあげたいです。
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そこでお菓子のケースを利用してみることにしました。蓋を立ててお菓子ケースを斜めにし、その中に乾燥で枯れない程度の水を入れておきます。

その水をティッシュに付けて外部に出しておくことで蒸発することなく水を飲むことができる状況を作ってみました。

見た目は悪いですが飼料や糞を水浸しにすることがないのでなかなかいいのではないかと思います。




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バッタ類はフンを大量にするので、草や土で自然環境の再現をすると掃除の手間が非常に大変です。 下に紙を引いたり落ち葉を引くなどの簡単な底を整えてあげる方が世話もしやすいでしょうね。私は落葉を入れてあげようかと思います。

動き回るコオロギを眺めているだけでも飽きませんし、食事をしているときなどは口元の触覚を手のようにうまく利用して食べるなど、飼育してみることで分かる発見もあります。 

鳴く虫を捕まえてそのいい声をお部屋で聞いてみるのも面白いと思いますよ。

トノサマバッタやクルマバッタの色は茶色?緑? 環境で変わるバッタの色の不思議を紹介

バッタの色と種類は実にたくさんあります。

大きな足と翅で草の中から飛び出てくるトノサマバッタの仲間は昆虫好きの人ならば誰もが捕まえたいと思う種類でしょう。ひとたび捕まえれば子供たちからは歓喜の声が上がるほどの人気があります。


このタイプのバッタは茶色ければクルマバッタ、緑ならばトノサマバッタというような色で判断されている方もおり、似た姿がややこしくしていることが分かります。


彼らは姿も色合いも似ている種類で、環境の変化で変わります。


今回はふれあい広場にて久々に立派なトノサマバッタを捕まえることができました。

思わずトノサマバッタってこんなに大きかったっけ?と思ってしまったほどです。

久々に見る大型トノサマのフォルムのカッコよさにうわぉと感動してしまいます。


緑色だからトノサマバッタ という判断はクルマバッタやクルマバッタモドキ間違えてしまう可能性があります。

実は両種とも茶色もいれば緑色もいるからなんですね。

中でもクルマバッタモドキは圧倒的に身近で数が多い種類ですから、トノサマバッタやクルマバッタをモドキと勘違いしている方も多いはずです。

(恐らくクルマバッタモドキの緑と褐色の混ざる型)

クルマバッタは近年では数も少なく希少なのでトノサマ型のフォルムを見かけたらクルマバッタモドキをまず疑うといいですね。

こちらは過去に捕まえていたものなのですが、これはクルマバッタっぽいですね。

こちらはトノサマバッタです。目の後ろの部分がなだらかに膨らんでいますね。

この部分が見分けには分かりやすいポイントで、クルマバッタの場合山状に膨らんでいるんですよね。

少々見にくいですが頭の後ろの部分が盛り上がり、ができているのが分かります。

ちなみにクルマバッタモドキは膨らみません。

なのでクルマバッタとモドキは見分けられますね。

似た種類の違いを見ていきましたが緑や茶色のように様々な色が見られましたね。

色は生息環境によって決まる

バッタは彼らの生息する環境に仲間が多いか少ないかで色が変わると言われています。

緑色の個体は周りに仲間が少なく、写真のように食べられるものがたくさんある時の色です。

では茶色の個体はどうでしょうか?

茶色は仲間が多い時の色合いと言われています。

茶色い個体は群生相と呼ばれます。色の違いから彼らの生活を覗いてみるととても不思議ですね。


ちなみにトノサマバッタの大人はバッタの中でも翅がとても長いです。 

ここから予想できるようにバッタとは思えないくらい飛びます。
この子は空高く飛びあがってまるでセミのように30mくらいは飛んでいきましたね。 そりゃ捕まえるのが大変なはずです。


スリムでありながら驚きの跳躍力と飛翔力を持ち、生活も面白いトノサマバッタの仲間たち。捕まえるのは一苦労ですがその分捕まえた時の嬉しさも段違いなのでおすすめですよ。

虫に興味のある方はあいかわ公園昆虫図鑑がおススメです。
https://aikawa-park-mushizukan.hatenablog.com/

バッタたちを探すなら? 背の高いススキの原っぱを覗いてみよう

ススキなどのイネ科は昆虫に大人気です。

夏の甲虫シーズンが終わりに近づくとバッタたちが賑わいを見せてくれます。

広場などの芝生がある場所ではもちろんバッタは見かけますが、場所が違うと他の種類も見つけられます。
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この時期に欠かせない場所と言えば秋の七草でもおなじみのススキと言う植物がある場所です。

大人程の背の高さのある植物なので非常に分かりやすく見つけやすいのでお勧めです。

イネ科の多くはバッタが好きな葉で、秋に出るセセリチョウなどの一部の蝶もこの葉を利用します。
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バッタは姿が葉にそっくりなので目が慣れるまでは探すのに苦労するはずです。

写真内には小さなオンブバッタとみられるバッタがいます。 こうした虫を探す目を鍛えるのにススキの茂みはぴったりです。
(ヒントは中央右あたりです)
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中央辺りの右に飛び出ている葉の上にいましたね。

オンブバッタやより大型のショウリョウバッタもいます。こちらは芝などの草原の所でもよく見られる種類です。

もちろんこういった茂みのエリアならではの種類もいます。
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こちらは先ほどと比べると見つけやすいですね。

ちょっとピンクっぽい色のツチイナゴと言うバッタがいます。

彼らは成虫で冬を越す種類なので秋の初めごろに幼虫が出てくるのです。

ススキエリアでは様々なサイズのツチイナゴが見られます。 ツチイナゴはイナゴではないのですが、このエリアを探してみるとイナゴの仲間が見つかることもありますよ。
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イナゴと似ているのですが、眼の下に特有の縦模様が入っているため簡単に見分けることができます。
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昆虫だけでなく動物の痕も見られました。

奥歯で漉いたような特有の痕が残るのは草食動物であるシカの食痕です。

大人よりやや低い位の背丈に残されていることが多いですね。

こうしたやや傷んだ場所からは汁が出ているようで
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カメムシの仲間などが見られることがあります。

色合い的にはホシハラビロヘリカメムシっぽいですね。
ススキではなくマメの仲間で見ることが多いので違うかもしれませんが、この種であれば臭いにおいではなく青リンゴのような香りが楽しめるカメムシです。

1m程の狭いエリアでもこれだけたくさんの虫や生き物と草の関係を見ることができます。自然観察にとてもおススメの場所ですが、中にはハチの巣やススキの葉を利用する毒クモがいることもありますので、十分に気を配りながら探してみましょう。

頭の上で鳴き続ける鳥はいったい? メジロの巣立ちヒナと自然のつながり

鳥の鳴き声に耳を傾けてみたことがありますか?

朝の誰もいない広場を歩いていると、とある木の近くでキョロロロロロと言うような聞き覚えのあるメジロの声がしました。

それならばよくあることなのですが、必要以上に頭上に移動してきたりペアで地面を遮るように降りてきたりと様子が普通ではありません。

巣から独り立ちしたばかりのヒナが近くにいるだろうと予測し、メジロの声の付近を歩いてみると?
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やはりヒナがいました。

恐らく2羽いたと思われ、一匹は一応飛べるものの飛ぶのが下手。

もう1匹は完全に元気がなく巣から落ちた?と思われるこの子のようです。

発見してから時間がたっていたので、場所違いの同一個体かもしれません。

飛ぶことはできず恐らくもう他の敵の餌になる出しかないであろう子ですが、親鳥は気にかけてあげているようでずっと私の上の木で鳴いています。
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葉を近づけると口を開けたりはするのですが、噛みついてきたりはしません。かなり弱っているようです。

こうなってしまうとかわいそうですが自然の流れに任せるしかありませんね。
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コンパクトデジタルカメラでは鳥を撮影することはほぼできませんので、これまでもメジロを紹介したことはありません。 

しかし、メジロは身近な鳥であり、桜や梅などの花が咲いている時期であればどこでも見られるような種類です。

緑色の体に目の周りだけが白い非常に可愛い私も好きな鳥の1種です。
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頭部などを見るとまだメジロらしさがないので、巣立ったばかりのヒナだったのでしょう。

巣立ったばかりのヒナは今回の状況のように親鳥がどこかから見守っていることがあります。

私と言う人間が近づいてきていたので子に知らせているのか、私に対して威嚇をしていたのでしょうね。

今年はケガをしたり巣から落ちたヒナを見つけることの多い年でした。
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見つかるケースとしてはだいたい2パターン巣から落ちたヒナかガラスなどの障害物にぶつかってケガをするパターンです。

どちらも大抵生き残れずに死んでしまうので、見つけると悲しくなりますね。

メジロはこの20分ほど後に見に行ったら姿を消していました。 

飛べない様子を見ると空を飛ぶ大型の鳥にやられてしまったのでしょう。自然界では常にこうした食う食われる関係が成立しており、その厳しさを感じます。
しかしこうした関係があるからこそ他の生き物も生きていくことができるんですね。

小型のオオスズメバチ? 大型のコガタスズメバチ? 樹液の虫で嫌われがちなスズメバチを紹介!

蜂の種類は巣の場所で分かる?

9月と言えばそろそろスズメバチの仲間が怖くなってくる頃です。

あいかわ公園のような周りを自然に囲まれた公園では数種類のスズメバチを見ることができます。 

その中でも最近巣が見つかった種類がいました。
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既には撤去していただきました。

この切株の根元に巣が作られていたそうです。 

土の中や切り株の根元に巣をつくるのはオオスズメバチの可能性が高く、見ての通り巣の位置が分かりにくいことからも山道などで事故の多い種類です。閉鎖空間に巣をつくるのか開けた場所に巣をつくるかは1つのポイントです。

巣の撤去後2日ほどは外出していたハチが巣のあった場所に戻ってきていました。戻りバチと言うやつですね。
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生きたスズメバチをコンパクトデジタルカメラで撮る事はリスク上ありません。

そのためこれまでもスズメバチの紹介は無かったのですが、巣の撤去時に得られたオオスズメバチの死骸を見ていきましょう。

スズメバチは近づけませんがその姿形は非常にかっこいいんですよ。
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スズメバチと言えば黄色と黒の独特な色合いですよね。

派手な色は警告色(けいこくしょく)と呼ばれており、危険だぞと言うアピールをしています。

黄色と黒の虫はほどほどにいるのですが、ハチの真似をしています。
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似た色合いのオオヨツスジハナカミキリ。色合いからハチっぽいですよね。

毒針を持ち、多くの昆虫を捉えるからこそこの色合いが生きるわけですね。
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その毒針はかなり長く、何度も刺すことができることもあって恐ろしい武器となっています。

この針は産卵管が変化したものなのでのスズメバチは毒針を持たないという話は有名ですね。

刺されたことがないので分かりませんが、毒抜きで考えても普通に痛そうな針です。
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また、彼らの武器にはその強力なもあります。

強度は不明なのですが樹液に来ているカナブンをバリバリと食べている場面に遭遇したことがあり、思った以上にその力は強いようです。

顔の中心には盾のような姿をした部分 頭楯(とうじゅん)があります。

この頭楯の下側(写真では右上)の突起の数を見ればオオスズメバチかコガタスズメバチかが分かります。この子は突起が2つなのでオオスズメバチですね。
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しかしかなり小さなオオスズメバチです。

生きている個体の顔を見ることは難しいので、オオスズメバチコガタスズメバチは大きさで比べることが多いのですが、オオスズメバチの小型やコガタスズメバチの大型のようなややこしい種類が樹液にいると難しいものです。

しかしこの2種は巣を作る際に好む環境が違うので、巣があれば分かりやすいですね。

都市部で見かけた場合はほぼコガタスズメバチの方でしょう。(ほかの種類は除く)
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その威圧感から誰もが恐れる昆虫オオスズメバチ。

あまりにも怖すぎて無意識に苦手意識を持っている方も多いかと思われますが、自然界では非常に重要な種類なのでその生態を知ってみるとちょっと捉え方が変わってくると思いますよ。

スズメバチも大好きな樹液はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com