あいかわ公園はつつじの仲間が多く植えられており、4月下旬ころからは一面の大変美しい景色を楽しむことができます。
その時期には少し早いですが、早速ツツジの仲間の一つであるベニバナアセビがふれあい広場にて咲いています。ピンクと白の色合いで春の訪れを感じさせるアセビですが、花が下を向いていることや壺のような形をしている特徴があります。
わざわざ入口を狭くしてしまうこの形に一体どんないいところがあるのでしょうか?少し見てみましょう。
花の内側はこんな風になっています。
なにやら細い糸状のようなものが見えると思います。虫が壺の入口から入り、この横に飛び出ている糸に触れることで、糸が一緒にくっついている雄しべが振動し花粉が落ちるのです。
下向きの花ですから、虫が入ってきて、上に上がってくる時に花粉をばらまいてくっつけるわけですね。
入口をよく見ると花粉が付いているのが見えると思います。
細い花の中ではこんなに賢い植物の知恵が隠れていたんですね。ちなみに蜜は一番奥(写真の白い付け根)にあります。蜜を食べるためには花の中を登らざるを得ないわけです。
虫にはごちそうでも人には有毒植物なので口には入れないようにしましょう。