日が出ている暖かい時には、とあるちょうちょが飛んでいます。
成虫で冬を越すテングチョウではないかと思われます。落葉に似た色でひらひら舞うため、姿をとらえるのが難しいのですが近くで写真を撮ることに成功しました。
テングと名づけられた理由も納得の顔の形をしていますね。頭が少し突き出ている様が天狗の鼻のようです。ふれあい広場や、冒険の森入口などの日当たりのよい所で見つけることができます。
今日は生き物のつながりを感じて、あいかわ公園をより一層楽しむ方法をお伝えします。
蝶や生き物を見つけたら、その昆虫がすきな植物にも注目してみるのです。例えばテングチョウはなんの葉が好きだと思いますか?
例えば以前の記事のアゲハチョウはミカンの仲間が好きでしたね。つまりアゲハチョウがたくさんいるということはミカンの仲間がたくさん生えているという証拠でもあるのです。ここでテングチョウの好きな草の紹介です。
彼らの幼虫はエノキの葉を好んで食べるのです。では公園にエノキの葉があるでしょうか?探してみると冒険の森付近やふれあい広場にあります。テングチョウがみられる付近と一致していますね!このように食べられるもの、見られた場所といった情報から虫たちの世界を覗き見ることができます。
そしてエノキの葉を調べたならエノキの葉で見られそうな昆虫なども調べてみましょう。
以前登場したアカボシゴマダラはエノキに付くイモムシの代表です。エノキという木を知るということはエノキに来る虫が分かるということなのです。
今年虫取りの挑戦してみようと思っている皆様はぜひ、自然のつながりを意識して木から虫を探してみる。見つけた虫から木を探ってみると1歩踏み込んで自然を味わってみてください。