あいかわ公園で見られる食べられる植物たちを紹介しています。野食に挑戦しようと思う時には必ずその分野に詳しい人と一緒に採取し、しっかり自分でも似た植物たちとの見分けができるように判断して食べましょう。知識なく挑戦するのはやめましょう。
今日紹介するのは今が旬のカンゾウです。(ヤブカンゾウ、ノカンゾウがある。以下カンゾウと呼ぶ)
食べがいがあるので私も好きな部類の山菜です。
写真の物は小さいですが、ヤブカンゾウですと10cm位の食べがいのある大きさになります。もちろん環境にもよります。
カンゾウは日当たりのよい土手などに生えることが多いです。また、根の球根で増えるためたくさん生えていることが多いです。
見分けるポイントは根元から重なり合うように葉が折り合うところが分かりやすいですね。
下から計4枚の葉が折り重なっているのが分かるのではないかと思います。2枚目の写真では、根元が白くそこから葉が折り重なる様が分かりやすいのではないかと思います。
明るい色もしっかり見ておいてください。
カンゾウはネギ臭がなくなったネギのようで、折り重なった構造の通りネギに近い食感が楽しめます。なにより写真の付け根の白い部分に野菜ならではのほのかな甘みを感じることができるのです。
個人的にはてんぷらにしてざるそばと食べるのが好きです。大きいカンゾウなら食べ応え抜群で、ほのかな甘みとめんつゆのしょっぱさがベストマッチという感覚です。採取した際にはお勧めします。
しかしカンゾウの採取には気を付けてください。ユリ科やラン科など生え方が少し似ている植物が結構あります。
パークセンター入口付近ではイタドリも生えてきています。すかんぽという名で知っている方も多いのではないでしょうか?
イタドリは以前紹介したスイバと同じく酸味を含む植物で、その酸味をうまく利用してあげるとおいしく食べられます。
スイバと同じくジャムにすると酸味と甘みのある変なジャムが作れます。このイタドリは大きくなると茎がかなり目立ちますがその部分を食べるのです。
スイバにせよイタドリにせよ茶色くなってしまうので見た目がよろしくないのが欠点です。しかしながらこの何とも言えない酸味は野生のもので作ったからこその風味なので興味が湧いたら挑戦してみてください。
実はイタドリはルバーブという食材の仲間なのです。ルバーブの仲間と聞くとなんだかいろいろ活用できそうな気がしてきますね!
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