あいかわ公園の森のわたり橋より先のエリアは、薄暗く入りにくい場所だと思います。そのエリアには少し変わった植物が生えています。


実際のところ葉っぱだけで種類を見分けるのが難しい植物なのですが、ふと歩きながら見てみるとついに花の時期を迎えたようです。


これがランヨウアオイと呼ばれる植物の花です。 皆様が想像した花と比べるとどうでしょうか? とても地味 花なの? といった声が上がりそうです。
それもそのはずで、少し難しいですがこの植物は葉っぱが花のように見せかけているのです。身近なものではヤマボウシやアケビ、ドクダミ辺りが同じく花に見せかけた葉を持ちます。(かなりざっくりした説明です)
あいかわ公園ではランヨウアオイと、花の季節でないため確認できていませんがカントウカンアオイも見られると思われます。
葉を見てみましょう。


一方で写真左は上部が丸まっています。これはカントウカンアオイに見られる特徴です。 ただ個体差も大きいため一概には言えないのが難しい所です。カントウカンアオイは11月からが花の季節 ランヨウアオイは4月からが花の季節ということで花を確認すれば確実です。


この植物の面白い所は、地域差が激しい所です。あいかわ公園周辺のエリアではカントウカンアオイ、タマノカンアオイ、ランヨウアオイの3種が見られます。
ランヨウアオイは日本列島の山梨辺りを縦に走るフォッサマグナという地層の影響を受けた植物とされており、全国でも見られるのが神奈川、東京、山梨、静岡だけとされている不思議な植物なのです。地域ごとに変化したカンアオイの仲間たちも調べてみてください。ちなみにタマノカンアオイは、東京の多摩丘陵でしか見られないんですよ!あまりに狭い範囲だと思いませんか(笑) ピンポイントで形を変えるなんて不思議な植物です。