あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

新芽の時期 タラノメの芽生え

あいかわ公園からダムのほうへ歩いていくとみられる植物の種類がガラッと変わります。水辺で日当たりが良く風通しもいい環境に変わるからです。
山菜の季節を迎えている今、山菜の王様が出始めています。
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タラノメという名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。タラノキの芽なのでタラノメと呼びます。開けた日当たりのよい斜面を好むのでこのようなダムの斜面はうってつけの場所なのです。人気の山菜の一つですが、ダム周辺の物は柵を超えた斜面にしか生えていません。進入すると落ちる可能性があるので入らないようにしましょう。
タラノメは、タラノメとしか呼べない味がします。天然物はほんのりとした苦味と独特の鼻を抜ける香りに加え舌の上にのこるようなしっかりとしたコクがあります。てんぷらにすると最高においしい食材の1つだと思います。

風の子橋付近では食べられませんがとてもおいしそうなオニグルミの新芽が展開し始めています。
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芽全体に細やかな毛があり、なでてみるとカーペットのような質感です。オニグルミは市販されているペルシャグルミと比べると食べる箇所も少なく身も取り出しにくい欠点がありますが、炒って食べるとなかなかに香ばしくおいしい食材です。あまり知られていませんが樹液にクワガタが集まる木でもあります。
河原ではクルミの樹液を探し回ってカブトムシクワガタムシを見つけるんです。

森のわたり橋周辺ではヤブレガサが出ていました。
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こちらも山菜として食べられている植物で、好き嫌いが分かれる強い春菊のような香りを持ちます。
見た目が非常にかわいらしく、まさに名の通りびりびりに破れた傘のような雰囲気をもっています。1本見つけると周りにまとまって生えていることが多い植物でもあります。
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この辺りではどんどん生えてきていました。今は閉じた時の傘のようですがこの後葉を広げ、まさに傘の状態になります。
あいかわ公園のいたるところで小さな花や芽吹きが始まっています。散策の際にはぜひ足元をじっくり見ながら歩いてみてくださいね。