いよいよあいかわ公園の最大の見どころともいえるツツジが賑やかに斜面を彩っています。
あいかわ公園では約40種類ものツツジを見ることができます。色々なツツジのカラーバリエーションとその面白い花の形を見比べてみてください。
ツツジの花たちを紹介する前に皆様もツツジの事を少し知っておきましょう。
分解するツツジはこちら 花の斜面で鮮やかなピンク色で主張してくれるミツバツツジと野生でも生えている赤色のヤマツツジです。スミレやサクラなどと同様に花の形は2つの花とも同じ仲間なので似ています。分解していきましょう。
ツツジの花を見つけたらまずは中をのぞいてみましょう。大きく咲いた花であればそこには独特な模様があることがわかるはずです。
写真下の赤い模様です。この模様は以前紹介したシソ科の花が虫を呼ぶ目印と同じように、ここに蜜があることを表しています。この部分の花びらをよく見てみましょう。
虫たちをおびき寄せていったい何がしたいのでしょうか?そこで花に付くヒモのようなパーツを取り除いてみました。
下の長さをそろえてあります。これは左から2番目をのぞいて雄しべと呼ばれるものです。2番目の物は雌しべです。おしべは花粉を出すのですが、つまり蜜で虫をおびき寄せて体に花粉をつけようという戦略ですね。この時、どのようにするとたくさん花粉をつけられると思いますか?
ずばり雄しべの長さが違えば色々なところで触れやすくなるのです。
どうでしょうか? 何本かが外れたところに伸びていますね。横から虫が来ても右側の1本がしっかりと花粉をつけてくれそうです。
ここで皆様が疑問に思うのは、花粉はそんな簡単にくっつくの? という点だと思います。ツツジは実に面白い特徴があるんです。おしべの先が白くなっているのが見えるでしょうか?
この部分は葯と呼ばれるのですが、つつじにはこの部分に穴が開いています。そして機を伺うかのように虫を待っているのです。一度虫が葯に触れると!
びよーんと花粉がくっついて伸びるのです。伸びてペタッと張り付きます。少し粘着性があるようです。実に面白い不思議をたくさん持つ植物ですね。
明日もツツジの仲間の不思議を紹介していきます。
朝8時の更新をお楽しみに!