現在はピンク色が目に付くあいかわ公園のツツジですが、背丈の低い赤色系のツツジも続々と咲き始めています。しかし困ったことにどれも同じに見えてしまいます。一体何が違うというのでしょうか。そこで赤色系のツツジも分解して細かく見てみましょう。皆様も参考にして種類を見てみてくださいね。
あいかわ公園の全種類とはいきませんが、近場で見られる4種を採ってきました。左からチクシベニ、ホンキリシマ、ヒリュウ、ハナアソビです。
大きさ比較のため横のラインを取ってみました。ハナアソビが大きな花であることが分かります。ヒリュウは色が少しオレンジ色ですね。それ以外は本当に似ています。
ミツバツツジたちと同じように分解していきましょう。
分解しました。
まず目につくのはヒリュウの花びらでしょうか?なぜか2枚付いています。それもそのはずでこのヒリュウは二重咲きの品種なのです。
二重咲きの花では大きな花びらの後ろ側にもう1枚の花のようなガクが付きます。
分解して分かったことは4種の内チクシベニは雄しべの数が違うようです。分解した花だけでなく他の咲いている花でも確認していますが、どうやら雄しべの数が7つのようです。つまり赤色系で花の中をのぞいてあげればチクシベニは分かりますね。おしべの短さも特徴になりそうです。
ヒリュウとチクシベニは決定的な違いがあることが分かりましたね。ハナアソビとホンキリシマは似ています。
しかし、花の大きさが異なります。ハナアソビが1.3倍くらい大きいでしょうか。実際間近で見ると明らかな大きさの違いを感じられます。
単独で見ると判断が難しいかもしれませんね。
短い雄しべですが、蜜のたまっている部分と接続しています。
花に付いた模様とともに虫たちを密に誘導する効果があるそうです。長短は花粉を効率よくつけるだけでなくそれ以外にも役割を持っているんですね。
あいかわ公園のツツジの内4種を比較してみました。この記事を片手にツツジの見比べをしてみると一層公園散策が楽しくなると思いますよ。