あいかわ公園自然観察ガイド

あいかわ公園で見つかった植物や昆虫などの自然情報を発信していきます。毎朝8時に更新中!

不思議な形のキノコ

春、山菜好きな私は野に出かけて植物を見ていると色々な自然の贈り物を見つけます。おいしそうなタラノメやワラビなどの山菜を見歩いていると思わぬものに遭遇することがあります。以前イベントの最中にわらびを紹介していると、そこの柔らかい地面でお客様が不思議なものを発見しました。
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それがこのキノコです。皆様はキノコというとどの季節をイメージするでしょうか?多くは夏から秋にかけて出るのですがこのキノコは春の桜が咲くころ合いに姿を見せてくれるのです。
見た目が網をかけたような形なのでアミガサタケと呼ばれます。落ち葉を掃いているので写真ではわかりやすいと思いますが、落ち葉にひょこりと頭だけを出している姿を見つけるのは至難の業です。
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落葉が積もっているときの姿はこのような形でした。これは傘だけを出しているのでとても分かりにくいですね。アミガサタケには身近に2種類の色があります。1つは黄色でイエローモレルと呼ばれます。もう1つは黒色でブラックモレルと呼ばれます。この名づけの由来はヨーロッパの方でこのキノコをモレル、モリーユと呼ぶことに由来しています。
このキノコはヨーロッパの方では薫り高い高級食材として扱われている食材なのです。現在では日本の野食好きな方からも春の名物として扱われており、アミガサタケ採りの話を目にする機会がたくさんあります。
探してみると分かることなのですが本当に見つかりません。桜やイチョウの木の根元に出やすいというのが多く見かける意見ですが、ブナの仲間の足元にも生えたりといまいち発生個所の不明なキノコです。だからこそ見つけた時の喜びも大きくなりますね。
当然ですがアミガサタケと判断する自信がないのであれば採取はやめましょう。また、火を通さなければ有毒なキノコです。調理したときに上がる湯気や煙にも毒成分が含まれるキノコなので、処理の仕方に注意も必要です。しっかりと知識をつける必要があるので、野食というジャンルには適任の素材かもしれませんね。

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