昨日に引き続き外来種を紹介していきます。
皆様が日ごろ見かける植物たちにはきっと多くは外来種が含まれていると思いますので思い出しながら比べてみてください。
そろそろ季節終わりな紫色のショカッサイ(ムラサキハナナ、オオアラセイトウの別名がある)も実は外来種です。
やはり繁殖力が強く簡単に定着してしまいます。背丈が高く、同時期の他の花よりも太陽光を得やすい植物の戦略なのかもしれません。
アブラナ科のため食利用が可能で、名前のショカッサイはかつての中国の諸葛孔明が食用に植えたとされることからきています。
湿った場所を美しく彩るアヤメ科のシャガも実は外来種とされています。
もともと日本にあった植物ではなく中国が原産地とされています。
寒さにも日陰にも耐性があり、それでいて美しいお花を咲かせるため園芸にはちょうど良い種類だったのです。おまけに有毒種のためシカなどの食害にも会いません。
日当たりのよい所をにぎわせる白やピンクの可愛い花 ハルジオンとヒメジョオンも外来種です。
アメリカ原産の雑草で、畑などの環境にはよく生えています。外来種は畑との関りが深いものが多いです。
なぜならば収穫された飼料(家畜のえさ)とともに外来植物のタネが入りそのまま輸入されてきて牧草地に侵入したり、輸入された土に種が混ざっていることも多いからです。
なので畑や、畑に水を引くために隣接した河川では外来種の出現数が多くなる傾向があります。
クローバーで人気のシロツメクサが外来種であることはとても有名なことだと思います。
江戸時代にオランダからの輸入品が壊れないように敷き詰められていた草なので詰められた草=シロツメクサです。
赤色のアカツメクサもあり背丈は十分横の広がりも十分と確かにばっちり詰められそうな印象です。このようなマメ科の外来種を見つけたら根から引っこ抜いてみましょう。丸い粒粒がくっついているのが見えると思います。それが先日コメツブツメクサで触れた根粒菌と呼ばれる重要な菌です。
菌と草でお互いに足りない養分を補い合っています。なので他の植物が生育できない痩せた土地でも生きていけます。
皆様が目にしたことのある種類も含まれていたのではないでしょうか? 外来種にも目を向けてみるとより自然を見る楽しみが増えると思いますよ。
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