植物の中にはトゲを持つ種類がいます。それは動物に食べられないための戦略だったりするのですが、そんなところをうっかり歩いてしまうと大けがをしてしまいかねません。そこであいかわ公園に生えているトゲが特徴的な素敵な植物たちを紹介していこうと思います。
とげのある植物と言えばやはり語らずにはいられないのがタラノキですよね。
見るからにおいしそうな雰囲気をしている若芽でしたが枝にも注目してみましょう。細めですがトゲが生えているのが見えると思います。タラたちは脇芽をあまり出さず上を目指します。太陽の光をたくさん浴びるためですね。しかしおいしいのでシカなどの天敵に襲われてしまうのでこのようにトゲをつけてガードしています。かなり痛く、芽を採ったりするときには気をつけないと血が出ます。ただし頑張れば折れるレベルのトゲなのでまだ優しい方ですかね。
低木で生えていると気づかずに引っかかってケガをしがちです。気をつけましょう。
タラよりも恐らく強いトゲを持つのがサンショウです。
小さな木でこれほどの鋭いトゲを持ちます。うっかり気づかずに散策してひっかけようものなら間違いなく出血します。葉っぱが密になっていて小さいので、動物たちががぶりと食べようと思ったら口の中が大変なことになってしまいますね。トゲと香りのおかげかサンショウがシカの食害にあっているのは見かけません。やはり強いですね。しかしアゲハチョウの幼虫の前では無力になり、丸裸になっていることもあります。
美味しい黄色い実をつけるモミジイチゴですがトゲがあります。バラ科の多くにはトゲがありますので覚えておきましょう。


厄介なのは草が大きくなるとしなだれる点で、これによってモミジイチゴが絡み合いトラップのようになります。サンショウに比べればましですがかなり痛いので気をつけましょう。
モミジイチゴは花を下向きに付けるため、実も葉の下に付きます。下からうまくとろうとすると思わぬところに引っかかってケガをしてしまうんですよね(笑)
それでも食べたくなるくらいおいしいモミジイチゴなのです。ワイルドベリーの魅力はトゲでケガをするリスクを上回るのです!さすがにモミジイチゴの藪に突っ込んだりはしませんけれども。
とげのある植物には気をつけましょう。