一番強い昆虫は誰だろうか?虫取りにはまったことがある方ならばきっと一度は考えたことがあると思います。
多くの方はカブトムシにロマンを求めるのかもしれません。
捕食(ほかの生き物を食べる)の点から見ると、上位の肉食性昆虫にはスズメバチやオニヤンマといったゲームなどでもなじみ深い虫があげられますが私が好きな捕食者がシオヤアブです。
この写真でピンっと来た方も多いと思われます。意外とその辺にいる虫ですね。オニヤンマよりはよっぽど見つかります。尻尾の先に白い毛が付くので塩と付けられるのですが、この子にはありませんね。雌でしょうか?
シオヤアブはスズメバチなどの自分より大型の昆虫であっても捕食します。逆に食べられることもあります。
狩りの仕方が忍びのようで面白いのです。
草影などで獲物が来るのを待ち、獲物が現れたら背後から大きな口吻(こうふん)を突き刺して絶命させ、体液を吸います。昆虫は人間でいう首のところが急所とされており、この部分を的確に付くそうです。かっこいいですね!
引きで見るとこれくらいです。大きさは3cm位でしょうか。そんなに大きくはないですね。
虫食専門のアブなので人を積極的にさすことはしませんが、手でつかもうとしたりすると刺してくるそうですので見かけた時には十分注意をしましょう。虫を狩る虫たちがいることでイモムシの数が抑えられ、葉を残した植物は実を作り、鳥たちがそれを食べるといったように様々な要因が重なって自然界は回っています。面白いですよね。
今の時期ならば雄の腹の先には塩を塗り付けたような粉のような毛のようなものが付いています。それを目安にしてみると探しやすいかもしれません。