自然の中を歩きながらお花を探していると必ず分からないお花に遭遇します。そんな時は冷静にそのお花が持っている特徴から種類を分析することができるとこれまでよりも1歩進んだ気持を味わうことができます。
例えば先日こんなお花に遭遇しました。
雰囲気だけを見てしまえばシロツメクサ(クローバー)と思ってしまう方も多いかもしれませんね。少し比べてみましょう。
花全体は確かに丸い形をしており、似ていますが1つ1つの小さな花を見てみると形が違うのが分かると思います。それもそのはずでシロツメクサはマメ科のお花なのでマメ科特有の旗のような花びらを持っているのです。1枚目の写真はよく見ると明確な4枚の花弁が付いていますね。
うーん この特徴で思いつきそうなお花は~と図鑑や頭の中の知識を巡らせてみましょう。花がたくさんついて4枚の花弁を持ち、シロツメクサのような円の形をしていると考えると、色は違いますが私はこんな植物が思いつきました!
5月下旬ごろから咲き始める園芸種のランタナです。数種類の色を持ち、色が変わるように見えることからしちへんげの名を持つ植物でしたね!
特徴を見てみるとどうでしょうか?花は丸い形をしており、1つ1つの花を見てみると花びらが4枚あります。色は違えどもお友達っぽいですね。
ランタナはクマツヅラ科と言う聞き覚えの無い仲間なのですが、この仲間である可能性が高いのでクマツヅラ科、園芸で調べてみるとどうやらグラウンドカバーなどで使われるイワダレソウと言う種類が写真の白いお花の正体であることが分かりました!
図鑑をぱらぱらとめくり、偶然見つけるのも1つの楽しみ方だと思いますが、より自然を楽しもうと思う方はぜひ今回のようになにか1つでも特徴を見つけてその特徴をもとに種類を特定してみることをお勧めします。そのようにして種類を増やしていくと、きっと植物のお友達同士がどんな特徴を持っているのかが見えてくると思いますよ!
aikawa-park-sanyasou.hatenablog.jp
山野草図鑑 その他色にウスイロツユクサ 黄色にツヅラフジ、ヌルデ、ハキダメギク 赤色系にエノキグサを追加しました。