あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

地面に生えるパン 有毒キノコのヒメカタショウロに注意

ふれあい広場の芝生の上を歩いていると、地面からパンが生えているのを発見しました。見た目はゴマを振り忘れたアンパンのようです。
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懐かしいお菓子のボーロのような雰囲気もしていますね。

お子様連れの方は間違えて口に入れることが無いよう注意する必要があります。
なんとこの落ちたお菓子のようなものはキノコの仲間なのです! しかも毒キノコというトラップもしかけてあります。

ところで身近なキノコを想像してみて欲しいのですが、イメージされたキノコと比べると形が少しおかしいと思います。 の部分がありませんね。

大きくなっても柄は生えてきません。そういうキノコなのです。
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ぶちっと引き抜いて確認してみると、足元には白いひも状のものがあります。これは菌糸で、トリュフの仲間に見られる特徴です。

ただし!このヒメカタショウロは毒キノコであるため口に入れてはいけませんよ!

トリュフはショウロと呼ばれるのですが松露の名の通り松林に生えます。

芝生には生えませんので気をつけましょう。
ヒメカタショウロなどのニセショウロの仲間には面白い特徴があります。触った後は手を洗うことを条件に割ってみましょう。
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すると中には白色~黒色のモノトーンカラーの物質が詰まっています。

小さいものでは白、大きいものでは黒色になるようで、非常にざらざらしています。

卵ボーロのような見た目だと思ったら中身もそのまんまですね。

ちなみにこのキノコですが結構しっかりとした固さがあります。見つけた時には少し押してみると中身が詰まっている感覚が伝わるかと思いますよ。
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しかし見れば見るほどにパンのような見た目をしていますね。今回紹介したのはニセショウロの仲間でしたが、もう少し時期が進むと食パンに似たキノコ(ノウタケ)も出てきます。キノコ探しが楽しい季節がやってきましたね!

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