あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

シダ植物の裏には? 不思議な物体ソーラス

梅雨、じめじめした場所、日陰、大きな葉などなどの言葉から植物を想像したとき皆様はどんなものをイメージしますか?

このような環境で真っ先に思い浮かぶのは、シダ植物という面白い植物です。

身近で見られる一見びっくりする形のシダたちを見てみましょう。
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少し自然のある公園などで比較的よく見かけるこの細長い葉の植物は実はシダ植物の仲間なのです。

水分のある場所にたくさん生えているのを見かけた方も多いのではないでしょうか?

こちらはイノモトソウの仲間で、ほかのシダたちとは異なる剣のようにとがる葉を持ちます。

遠目から見ても分かりやすい種類ですね! ここでシダ植物の面白いポイントの紹介です。こういった雰囲気の葉を見かけたら裏側を見てみましょう。
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裏側もやっぱり緑色で....と思いきやなにやら変な物体が葉っぱの裏側の端っこに張り付いています。小さな昆虫でしょうか?


実はこれがシダ植物の胞子と呼ばれるものです。

種ではなく粉のような胞子で増えるのがシダ植物の面白い所です。

そして!種類ごとにこの胞子を貯める部分の形が違うのが面白いのです!
イノモトソウは端に張り付くような雰囲気でしたね。ここで別の種類も見てみましょう。

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こちらも野外で比較的よく見かけるベニシダの仲間と思われます。

恐らく多くの方が「この種類かは分からないけれどもこんな感じの雰囲気の葉は見たことがある」と感じているかと思います。イノモトソウの仲間と同じく緑のある公園でなら見かける機会のある種類ですね。

ベニと付くのに全然赤くないと気づいた方はなかなかに鋭いですね。その不思議は芽生えの時期、すなわち3月中旬から下旬にあります。
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このベニシダは芽生えの季節に赤みを帯びた新芽をくるくると伸ばしてくるのです!
この特徴からシダの中では分かりやすい種類と言えます。

ではこのベニシダの仲間の裏側も見てみましょう。
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今度は線状ではなくたくさんのがありますね。

シダ好きな人はこの胞子の付き方を見て種類を見分けたりもできるそうです。すごい世界ですね。

この胞子が入っている部分は、シダ植物の用語でソーラスと呼ばれます。

シダ植物をめくって「う~んこのソーラスの形は面白いなぁ」と植物の世界に浸ってみるのもおススメですよ! 私はシダは全然わからないので雨の中で面白いソーラスを探してあいかわ公園のシダ植物位は覚えてあげたいと思います。

シダに興味の湧いた方は表と裏が逆に見えるリョウメンシダが出てくる記事も楽しめるかもしれません。
aikawa-park.hatenablog.com