日陰に生える植物知っていますか?
梅雨、じめじめした場所、日陰、大きな葉などなどの言葉から植物を想像したとき皆様はどんなものをイメージしますか?
このような環境で真っ先に思い浮かぶのは、シダ植物という面白い植物です。
身近で見られる一見びっくりする形のシダたちを見てみましょう。
シダっぽくないシダ植物の1種イノモトソウ
湿り気の多い環境であれば街中の公園などでも見つかるこちらの草は実はシダ植物の仲間なのです。
生えている場所にはササのようにうっそうと茂っていることもあります。
こちらはイノモトソウの仲間で、ほかのシダたちとは異なる剣のようにとがる葉を持ちます。
遠目から見ても分かりやすい種類ですね!
ここでシダ植物の面白いポイントの紹介です。
シダを見つけたら裏側を眺めてみよう!
こういった雰囲気の葉を見かけたら裏側を見てみましょう。
裏側もやっぱり緑色で....と思いきや なにやら変な物体が葉っぱの裏側の端っこに張り付いています。
小さな昆虫でしょうか?
実はこれがシダ植物の胞子と呼ばれるものです。
種ではなく粉のような胞子で増えるのがシダ植物の面白い所です。
そして!種類ごとにこの胞子を貯める部分の形が違うのが面白いのです!
イノモトソウの仲間は端に張り付くような雰囲気でしたね。
ここで別の種類も見てみましょう。
ベニシダの仲間のソーラスを見てみよう
こちらも野外で比較的よく見かけるベニシダの仲間と思われます。
恐らく多くの方が「この種類かは分からないけれどもこんな感じの雰囲気の葉は見たことがある」と感じているかと思います。
イノモトソウの仲間と同じく緑のある公園でなら見かける機会のある種類ですね。
ベニと付くのに全然赤くないと気づいた方はなかなかに鋭いですね。
その不思議は芽生えの時期、すなわち3月中旬から下旬にあります。
このベニシダは芽生えの季節に赤みを帯びた新芽をくるくると伸ばしてくるのです!
この特徴からシダの中では分かりやすい種類と言えます。
ではこのベニシダの仲間の裏側も見てみましょう。
今度は線状ではなくたくさんの点がありますね。
シダ好きな人はこの胞子の付き方を見て種類を見分けたりもできるそうです。すごい世界ですね。
この胞子が入っている部分は、シダ植物の用語でソーラスと呼ばれます。
シダ植物をめくって「う~んこのソーラスの形は面白いなぁ」と植物の世界に浸ってみるのもおススメですよ!
私はシダは全然わからないので雨の中で面白いソーラスを探してあいかわ公園のシダ植物位は覚えてあげたいと思います。
シダに興味の湧いた方は表と裏が逆に見えるリョウメンシダが出てくる記事も楽しめるかもしれません。
aikawa-park.hatenablog.com