樹液の出る木を探せ!
夏に甲虫採集を行うと、誰もが直面する「樹液の出る木」がないという問題を解決しましょう。
こうした発酵した樹液を見つけられればクワガタは捕まえたも同然です。見つけるまでの過程を学んでいきましょう。
コツ1 木を飛び回る昆虫達を探すべし
採集を行う際にいきなり夜から行うスリルも楽しいですが、成果をあげたければ昼間の下見が肝心です。
まずは昼間樹液に来る虫たちをたどって樹液を探していきます。
あいかわ公園の場合にはサトキマダラヒカゲと言う蝶が、とてもいい樹液の案内人となっています。
この黄色と茶色に目玉模様の蝶を探して追いかけましょう。
そしてしっかりとその木を眺め、昆虫が止まる場所を確認してみましょう。
カブトクワガタが集まる木が分からないという方はぜひ過去記事のこちらを参考にしてみてください。
aikawa-park.hatenablog.com
コツ2 とにかくスズメバチを探すべし
そして昼間で何より頼りになるのは皆様大嫌いのスズメバチたちです。
恐ろしい羽音と色合いの虫ですがとても役に立つ虫です。
昼間彼らを見かけたならば、どの木に向かうかしっかり覚えておきましょう。
昼間スズメバチが来る場所覚えておき、夜にその場所を訪れるとクワガタが来ている。 これは甲虫採集の黄金パターンです。
スズメバチだからと嫌わずにむしろ有効に情報を活用してしまいましょう!
コツ3 木の上ばかりでなく木の下も見るべし
そしてもう1つお勧めしたいサインが死骸です。
カブトやクワガタの死骸を見つけて「あぁ残念だなぁ」「もう少し早く来てればいたかなぁ」と思う気持ちはわかりますが、それだけではもったいないです!
死骸は付近の木に樹液が出ていることを示しています。
彼らがご飯を食べていたところ、カラスなどの鳥に襲われてしまったわけですからね。
バラバラで見つかったり写真のようにお腹だけ食べられていたりと色々な死に方がありますが、いずれもいいサインになりますね。
上記の戦略をまずは覚え、自身の勘よりも樹液に敏感な生き物の勘に頼ってしまいましょう。
<やや難> カミキリムシの痕を探すべし
そのほかには木をじっと見て写真のような木を噛んだ痕がたくさんある場所もおススメですよ。
樹液が出るためには原因があり、その1つの理由がカミキリムシによるものです。産卵のために木をかじった後に見られるこのような木の模様は、カミキリムシが入る木であるためその木には樹液が出ている可能性が高いです。 特に横一列に噛み痕が入る場合はシロスジカミキリの産卵痕です。
aikawa-park.hatenablog.com
こちらは発展形です。カミキリとキクイムシの痕を見分けることで、2022年現在でも簡単に成果をあげられる方法を伝えます。
ぜひお近くの雑木林などで活用してみてください。
昆虫採取に関して質問のある方はあいかわ公園の自然観察ガイドまでどうぞ。