ミヤマクワガタと言えばあいかわ公園でも人気NO.1の虫です。
園内で樹液の巡回をしていると嬉しいことに大中小それぞれのあごの形を見ることができたので紹介しようと思います。
ミヤマクワガタの立派な頭部のイメージを持っているとこれはいったい何クワガタか? と思ってしまいそうなほど雰囲気が違いますが、こちらがミヤマクワガタの小歯(しょうし)型ですね。
威圧感はないもののマスコット的な可愛さがあります。
私もお気に入りで飼育中の1匹です。
ミヤマクワガタの可愛さはそのぽけーっとした雰囲気にあります。
特に小歯型の場合は体の大きさに対するあごの大きさが小さいので、前方後円墳のような印象を受けます。
ミヤマクワガタ最大の特徴でもある耳状突起(じじょうとっき)も十分に見られず平坦な印象ですね。
そこが可愛いと思います。ミヤマは後ろ足で立ち上がって威嚇するのですがこの姿でも精いっぱい威嚇のために立ち上がります。
見てる側としてはとても癒される存在ですね。
そして中歯(ちゅうし)になると一気にミヤマクワガタらしさが出てきます。
小歯型との違いは何と言っても張り出した耳状突起(じじょうとっき)ですね。
野外で見かけた場合この出っ張りのある子を見つけただけでテンションが跳ね上がります。
大歯(だいし)と小歯のいい所どりをした個体ですね。小歯はもちろんうれしいのですが、イメージされるミヤマクワガタ感がないのが少し-でしょうか。
小さいながらもあふれるこのミヤマクワガタ感が伝わるでしょうか?
小歯と比べると顎の付け根の内歯(ないし)もかなり目立つようになっていますね。
非常にかっこいい。これでも指先ぐらいの太さの体です。
そして大歯(だいし)がこちら。
顎のカーブは下向きに緩やかに向き、耳状突起はさらに張り出し体格は鎧のような姿をしています。その代わり鈍いです。
このサイズのミヤマは子供たちの憧れの存在と言えるでしょう。
3種類のミヤマクワガタのあごを比較してきましたが、クワガタたちはこのように体の大きさによってそれぞれ違うタイプのあごを持ちます。
ミヤマであればさらに大歯のフジ型、エゾ型など3種類のあごタイプがあるんですよ。 身近なコクワガタやノコギリクワガタでも見られるあごのタイプの違いに注目して虫取りをしてみるとクワガタたちをより身近に感じられるかもしれませんね。
ミヤマクワガタに関する記事はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
ミヤマクワガタを見つけるのに役立つ記事はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com