あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

体を反る不思議な幼虫 シャチホコガ

お盆期間も12日を除き自然観察ガイドを行っていました。休憩中にパークセンターの虫たちの様子を見に行くとお客様から大型の幼虫を見つけたとの情報が入りました。これはなんの幼虫ですか?と聞かれたので、今の時期によく見かける黒色のセスジスズメかな~と思っていたのですが、なかなか見つけられないシャチホコガの幼虫でした! 姿をイメージして画面をスクロールしてみてくださいね。






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こちらがシャチホコガの幼虫の姿です。イメージしていたものと比べるとどうでしょうか? 多くの方が「うわぁ」「エイリアンのようだ」といった感想を持ったのではないかと思います。数多くいるイモムシの中でも面白い姿形をした種類だと思います。長い体と写真右側の頭の方についているクモのようにも見える足と、反り返った後方部が非常に目立ち印象に残ります。
この見た目でゆっくり動くのでまだ許せますが、これがゴキブリのようなスピードで動いていたら悲鳴を上げる人が少なからずいそうな見た目をしていますね(笑)とはいえ長い間一度見たいと思っていた幼虫なので非常にうれしい遭遇です。

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シャチホコガの幼虫の足は、イモムシたちの中でもかなり長い方で、この部分のおかげでエイリアン感が増しているとも言えます。この子は弱っている?のかあまり元気がなさそうな感じだったので残念ながら代名詞であるシャチホコポーズは見られませんでした。この仲間は、体の上部と下部をイナバウアーのように曲げて威嚇するというとてもユニークな特徴があるのです! 是非見たかったのですが、蛹になる前のタイミングだったのかもしれませんね。


では恒例のような形ですが手にのせてみましょう。シャチホコガに毒はありませんので、皆様も見つけたら手にのせてみると面白いですよ!
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他のイモムシと異なり、3つの感触があります。1つは長い足でつつかれるような感触、もう1つは写真の体左側に移っている体を支える吸盤のような感触、そして3つ目は少しチクチクする感触です。どうやら手前の足の中でも、頭の下の足は形が違うようですね。
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写真の短い脚がそれなのですが、ほかの長い足に比べると短い分パワーがあるようです。手にのせているとそわそわしてくる面白い虫ですね。
見ていてアンバランスさをここまで感じる幼虫は初めてです(笑)夏の怪談話に出てきてもおかしくない姿をしていますね。

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横から見るとこのような雰囲気です。かなり凸凹しており、山脈が連なっているかのようなゴツゴツ感がありますね。そして写真左のお尻部分の高さが目立ちます。この見た目の通り、上から触ってみると幼虫なのに結構固いのです。これには驚きました。

知らずに出会えばまず触れることはないであろうシャチホコガも、実際に触れてみるとたくさんの特徴があることが分かりました。次に会えることがあるのかは分かりませんが、自然の中での一期一会を大切にしていきたいですね。皆様も幼虫気持ち悪いと毛嫌いせずに、毒の有無を確かめて触れそうならば挑戦してみると面白い世界を見ることができると思いますよ。