あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中

目立つ色合いで一見毒がありそうな黒い幼虫 セスジスズメ

派手な色合いには毒がある?

夏場の園内を歩いていると地面でどっしりと待ち構えているセスジスズメの幼虫に出会うことがあります。

とても大きな幼虫で初めて見た方はとても気味悪がるかもしれませんが、よくよく見てみるとなかなかに面白い見た目をしています。

早速見つけたセスジスズメの幼虫を手にのせています。この幼虫は色合いがとてもユニークなのです。

写真の物は茶色っぽい色合いで、おそらく終齢幼虫(しゅうれいようちゅう)だと思われます。蛹になる前の段階ですね。

この段階になると色は変わってしまうので、変わる前の色合いも見ておきましょう。

どうでしょうか?とても綺麗な色合いだとは思いませんか? 若い段階の幼虫はこのように美しい赤と黄色の丸模様がずらっと並んでいます。非常に目立ちます。




この幼虫はスズメガの仲間の中では恐らく最も普通に見られる種類で、夏場に散歩しているとコンクリートの上などでも簡単に見つけられます。


スズメガのチャームポイント2つ

彼らの仲間にはお尻の部分にある特徴が見られます。

それがこののように立ち上がる細長い尻尾のようなものです。
動くときにピコピコ振りながら歩くのでたまらなく可愛いです。

もしも野外で大型の幼虫の判断に困ったときには、このお尻に針状の物が立ち上がっているかを見ればスズメガか否かを絞り込むことができます。

そしてセスジスズメの特徴としてはやはり体の側面に並んだ目玉のような模様が挙げられますね。

特に最初の写真の左側の模様を目玉だと思っていると、ヘビのような見た目の生き物になってしまいます。
それこそが彼らの狙いなんですけれどね。

模様をピックアップした記事がこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
迫力にびっくりしていしまいますね。

他の蛾の記事にも出てきましたが、眼状紋(がんじょうもん)と呼ばれるこの模様はヘビなどに似せることで天敵から襲われないようにする彼らの知恵です。

目で見られているような錯覚を起こすので模様があるだけで効果があるのです。



アゲハの幼虫もそうですが、実際の頭は写真でいうと左の先端にちゃんとあります。

この写真では上側の部分が本当の顔です。顔より下側に目のように見える模様があることがはっきりとわかりますね。

なんだか新幹線のような形をしています。


スズメガの幼虫の質感も魅力的!

私はこのセスジスズメの幼虫がかなりお気に入りで見かけるとつい触ってしまうのですが、この幼虫の質感は夏には最高です!

というのもビーズクッションのようなきめ細かい質感と少しひんやりしたお餅のような弾力のある体をしているのです。食べ物に例えるならば、大福の皮でしょうね。

手にのせてなでたりつまんだりしているだけでなぜか癒されてしまう不思議な幼虫です。

ただし彼らは結構うんちをしたり、攻撃のためにかみ砕いた葉(緑の液体)をよく指などに吐きかけてくるのでその辺には注意が必要です。(結構びっくりします)


個人的に非常に好きなセスジスズメの幼虫はあいかわ公園でも7~8月頃に砂地の上やコンクリートの上でボケーっとしている状態で見つかります。

皆様も見つけた場合にはゆっくり見守ってあげると彼らの生活を覗き見ることができますよ。

そして!興味のある方は触れてみましょう。面白い質感と、うんちと、緑色の液体を吐きかけられて思い出に残ること間違いなしです(笑)

昆虫図鑑も作成中です↓
あいかわ公園 昆虫図鑑


蛾の幼虫に興味の湧いた方は触れてはいけない毛虫についても学んでおきましょう↓
園内でよく見られるのはここら辺です
aikawa-park.hatenablog.com
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