あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

樹液に集まるチョウの中でも赤くて目立つアカボシゴマダラ

あいかわ公園の樹液では一部発酵しているような場所があります。そのような条件のいい木の周りには以前お伝えしたように蝶の仲間がやってくるのですが、中には少し大型の蝶がやってきます。
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虫取りを行っている方は何度か見かけたこともあるかと思います。羽の後ろに赤い色の模様を持ち、白と黒色が目立つアカボシゴマダラです。なかなかに大きな蝶で、樹液にやってきていればその分かりやすい模様もあって大抵すぐに見つかります。蝶の仲間は鳥などの天敵に襲われながらも生きているため、生まれてから時間がたつにつれてボロボロになっていきます。このアカボシゴマダラもなかなかの修羅場をくぐってきているようです。
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右の羽はまだ形が残っていますが左の羽に関しては途中から先端にかけてボロボロになっています。やはり色合いが他の樹液に集まる蝶に比べると目立つため襲われやすいのでしょうか?
一枚目からはボロボロの雰囲気は伝わらなかったと思いますが実際にはここまでの物はないものの樹液に見られる蝶は何かしらのダメージを受けていることが多いです。
ここで蝶のストロー状の口を見てみましょう。蝶の仲間はこの口を使って地面や水たまりのお水を飲んだり樹液を吸ったりします。樹液では見られる蝶が皆綺麗なストローを差し込んでいるにぎやかな様子を眺めることができます。
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大アップで撮影してみました。こう見てみると伊達巻のように綺麗に丸まっているのが分かりますね。器用に汁のもとにさすのですがその場所を上手く見つけるまでは何度も外れの場所をツンツンツンとしていてなかなかにかわいいものです。白黒の体に黄色と言うのもいいですね。蝶の中には赤いストローを持つものなど個性も見られるのでぜひ探してみてくださいね。

あいかわ公園では似た姿のゴマダラチョウも見つけることができるので一緒に捕まえることができればその比較をしてみることをお勧めします。

aikawa-park-sanyasou.hatenablog.jp
あいかわ公園山野草図鑑 赤系の花にヒガンバナ、キツネノマゴ、アレチヌスビトハギ
白系にタカサゴユリ、クサギ、ハナイバナ
その他色にガンクビソウ、オオニシキソウ、エノコログサを追加しました。