今年のあいかわ公園では樹液の出る木が少なく、実際に虫たちを探した方の中には樹液の場所が分からなかったという方も多いのではないかと思います。
8月下旬ころから1本状態のよい木が出始め、最近樹液の発酵も進んでいるようです。
発酵した樹液とはいったいどのような姿をしているのでしょうか?
こんな感じの状態が樹液の発酵している状態です。発酵まで進むことは今年初で嬉しくなってしまいますね。
この状態まで進むと人間でも樹液の香りが分かります。
見かけた場合にはスズメバチなど周りに注意を払いながら鼻を近づけてにおいを嗅いでみましょう。お酒好きな方は好きな香りなのかもしれません。
樹液が発酵したアルコール臭に虫たちはやってくるという話は有名ですがこれほど強烈な甘い匂いが出るようであれば確かに魅かれるのも納得です。
それくらい香りが舞っています。風向きによってはこの規模の樹液でも3mくらい離れていてもわかりますよ。 そしてあいかわ公園では今とある1本の木にこのような発酵が何カ所も見られます。ですのでタイミングが合えばクワガタが採れるかもしれません。
カナブンもこの樹液に夢中です。日中であればスズメバチとカナブンは大抵いますね。
このカナブンは捕まえていたものを樹液のそばに放してあげたものなのですが、すぐに香りを感じ取って樹液めがけて走っていきました(笑)なんとかわいいやつでしょう。
しかしこう見てみるとカナブンの口は樹液を舐めるのに適していますね。クワガタなどもゼリーを餌で上げているとあごが邪魔そうだなぁと思うことがありますが、樹液を舐めることを考えてみればあの口はかなり効率よく食べられますね。
クヌギの樹液はわずか~な甘みを感じられるのですがここまで発酵していると雑菌が多いことが予想できるので味見をするのはやめておきましょう。
味は気になりますが私も舐めるのはやめておきます。
樹液の出る木を探すのであれば、それを教えてくれる自然のサインを活用しましょう。
その時におすすめなのがこのサトキマダラヒカゲと言う蝶です。
あいかわ公園ではこの蝶を見つけることで彼らが樹液に導いてくれますよ。運が良ければ彼らのお食事風景を見ることができるかもしれません。ストローを突き立てている蝶ってなかなか見られないんですよね。
夏も終わりが近づいていますがまだまだ虫たちは活動しています。甲虫も数は減っていますがいない訳ではないので運が良ければ素敵な出会いがあるかもしれませんね!