日当たりのよい開けた環境であるふれあい広場の奥側などでは、今の季節にオオブタクサと呼ばれる植物が目立ち始めます。
2mも超える大きさになるこの植物は外国から入ってきた植物であり、1度土地に入られると簡単には駆除できません。
最近ではブタクサ花粉症でも問題になるなど色々と厄介そうな植物ですね。今日はそんなオオブタクサを見てみましょう。
今の季節のオオブタクサは本当に目立ちます。大きな草の上には動物のしっぽのような花が複数ついているので河原などに行けば間違いなく発見できるでしょう。
林の縁などでも見つけられますよ。オオブタクサはこれだけの花をつけるわけですから、すさまじい量の花粉を飛ばすことはイメージしやすいですね。花も見てみましょう。
オオブタクサはその見た目から考えにくいかもしれませんが、なんと菊の仲間です。
この見た目で春菊などと同じなわけですから植物の世界には驚かされますね。と言うことはキク科によく見られる花の形をしているわけです。キク科の
花の雰囲気をこのブログをご覧の皆様は覚えているでしょうか?
キク科には舌のような花(舌状花(ぜつじょうか))と筒のような花(筒状花(とうじょうか))がありましたね。
例としてキク科の花を取りますと
白い部分が舌状花、黄色い部分が筒状花です。
ではこれに合せるとオオブタクサの花はどちらの花でしょうか?
筒状花ですね!
オオブタクサの場合この筒状花をたくさんブドウのようにつけます。
よく見てみると黄色い場所が花であることが分かります。
そして筒のように詰められたような雰囲気をしていますね。オオブタクサの問題はこの花をたくさんつけることにあります。つまりそれだけ多くのタネをつけるということなのです。
このオオブタクサの足元にはたくさんのタネが落とされ、河原に多く生えるという特徴からも水に乗って種が流されていくことは想像しやすいですね。そして新天地で再び生えてくるのです。
このブタクサの賢い点としては芽を出す時期が挙げられます。
写真の左の大きな草はオオブタクサなのですが、同時期の他の植物と比べ彼らはより高さを持っています。多くの植物が葉を伸ばし始めるのは4月辺りからなのですが、このオオブタクサは3月の頭位から芽を出して他の植物よりいち早く上を目指すのです。太陽光は下にある植物程受けられなくなるので背丈の高い方が有利なのですね~
数本生えているだけでこれほど視界を遮り、圧迫感を出すオオブタクサはまとまって生えていると緑の壁のように見えます。問題も多い植物ですが彼らの生きるための戦略が見事に活きているわけですね。
このオオブタクサですが
こちらの黄色い花セイタカアワダチソウと間違われていることが多々あります。どちらもキク科で外来種ではあるのですが、真夏に生えるオオブタクサと夏の終わりから冬の初めに見られるセイタカアワダチソウで覚えておいてください!
外来種に興味のある方はこちらもおススメです。
aikawa-park.hatenablog.com