パークセンターの壁にはライトがあるという話を以前からしていますが、夜間にその光に虫がやってきているようです。そしてその虫たちを食べるハンターたちもまたやってきているようです。このライトの付近を歩いた時、とある生き物がロケットのように隙間から飛び出してきたのです(笑)びっくりしました!
それがこちらのヤモリです。ヤモリの中でも小さいサイズのヤモリです。ひとさし指の第2関節位までの長さで非常に可愛いです。そしてこの写真はなんとなくお気に入りの写真です。ヤモリは虫を食べるためこういったライトの有る場所が好きなのですが、それっぽい雰囲気の写真が撮れましたね。
この色合いの通りコンクリートの壁面、地面にいると全く分かりません。ヤモリの姿を見て皆様はどの辺りに目が向きますか?色、尻尾、手、眼などヤモリには特徴的な部分がたくさんあります。
私の場合はヤモリのこの目が好きですね。カナヘビなどとはかなり違うタイプの目で、ヘビでいうとマムシのようにひし形のような形をした黒目のような部分を持ちます。同じトカゲのような姿でありながら異なる目を持っていますが、これはヤモリが夜行性であることとの結びつきが強いです。この目の雰囲気こそ爬虫類!という感じがして好きですね。自然界ではあまり見ることができないですし特別感があります。
カナヘビたちは暖かい所で目を閉じて眠ったりするのですがヤモリはそういったことはしません。
写真を見ての通り目が大きく、まぶたがほとんどないのです。視界は非常に広そうですが、眼の乾燥などにはどのように対処しているのでしょうかね。非常に気になるところではあります。彼らの手にも注目してみましょう。写真にはまるでカエルのような面積の広い手が映っています。これは先端が爪のようになっているトカゲの仲間たちとは異なるポイントです。と言うのも見たことがある方も多いとは思うのですが、このヤモリは壁に貼り付けます。
ヤモリの足には分かりやすい吸盤のようなものは無く、ペラペラの不思議な形をしています。関係があるかは分かりませんがカミキリムシの足に非常に似た雰囲気を持っているの感じました。カミキリムシもガラス面などに貼り付ける足を持つのですが、その足には微細な毛がたくさん生えており、足に接地面と平らに触れる毛があるのでそこで接地面を確保し、滑らないようにしていました。恐らくヤモリの足にも細かな毛が生えているのではないかと触ってみて思いました。足にカミキリムシのぺたぺた感を感じるんですよね(笑)
都会でもマンションアパートの壁などで見つけることができるヤモリは好き嫌いがはっきり分かれる生き物かと思います。実際に触れてみると大福のようなぷにっとした質感とペタッと薄い体、指に張り付く不思議な足など触らないと分からいような体験をすることができます。見つけたら噛まれないようにかつスピーディに捕まえて、ヤモリとの出会いを楽しんでみてくださいね。
aikawa-park-sanyasou.hatenablog.jp
山野草図鑑にカテゴリー 秋の花を追加しました。これからどんどん更新していきます。秋からは写真をより多く取り入れ、その植物のことを掘り下げて紹介しています。また、特徴となる部分は葉や種なども含めて写真にのせて紹介しています。秋のすごしやすい気候の中、デジタルの図鑑を片手にあいかわ公園を散歩してみてはいかがでしょうか?