石小屋ダムの方面や冒険広場の上の道路沿いを歩いていると真っ白に染まった綺麗な花を見ることができます。雪景色と言えば過大表現かもしれませんが、花全体がぶわっと白い花で覆われているためとても綺麗なお花なのです。9月と言えばイタドリ、秋のはじめと言えばイタドリ。特に川沿いにお住まいの方にはなじみ深い植物かもしれませんね!
春にはユキヤナギと言う真っ白に咲く植物がありますがそれに負けないくらいの花盛りですね。こちらが今旬のイタドリです。花よりも山菜として食べられる茎の方を知っている方も多いかと思われますがまずは花を見てみましょう。
イタドリはタデ食う虫も好き好きでおなじみのタデ科の植物で、そのことわざの通り好みが分かれるような強い酸味があります。これは口にしてみると分かりますが酸っぱいねと思わず出るくらいには酸味があります。
昔ながらの言葉でいえばスカンポですね。田舎の子どものおやつだったそうですよ。
タデ科の花を見てみましょう。長く伸びたような穂に見える花も近くで見てみると1つの花がたくさん集まっているということが分かります。さらにラッパのように筒状の部分が長く伸びて茎についていることもわかりますね。タデの仲間は花弁がすべてくっついている合弁花(ごうべんか)と言う花を持ちます。白い花がこれだけ密集してくっついていると美しいですね。
このイタドリは先ほども述べたように茎の部分を食べることができます。
茎は節の所で赤くなっており、毒々しい感じですがこの表面の皮をむいて中身の柔らかい部分を食べます。生では正直あまりおいしくありませんが加工することでおいしく食べることができます。イタドリを使ったメニューとしては同じく食材であるルバーブを参考にするといいと思います。私はジャムを作ったことがありますが、独特の酸味が死なずに砂糖の甘みとうまくまじりあい、食べたことのない風味を味わうことができましたよ。茶色のジャムなので色が最悪なのが欠点ですが(笑)
ただしこのイタドリは生で食べすぎるとお腹を壊してしまうので生の食べすぎには注意しましょう。
秋を代表する昔ながらの食材イタドリを探してその味を堪能してみてはいかがでしょうか。