あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

人の周りを飛び回る白い蝶 ウラギンシジミの秘密とは?

秋の公園で非常に目立つのは白色と赤色がひらひらと目立つウラギンシジミと言う蝶です。シジミチョウの中では最大クラスの蝶で、ぱっと見はシジミチョウではありません。人の周りをふらふらと飛んだり見かける機会は多いものの、すばしっこいため捕まえるのは難しめです。
石小屋ダムの方面では食草がたくさんあるのでよく見かけます。
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捕まえました。このように羽の裏側は真っ白になっています。これが日の光を受けると銀色のように見えるのです。蝶の羽は写真で見えている部分が裏なので裏が銀色のシジミでウラギンシジミですね。写真で見るよりだいぶ大きいです。ヤマトシジミの3倍くらいはありますね。
今の時期に見られるのは不思議ですが、このウラギンシジミは成虫で冬を越す面白いちょうちょなのです。
シジミチョウに限らず、蝶は1年の内複数回発生する種類がいます。その中には春、夏、冬で姿かたちが異なるものもいるのです。
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ウラギンシジミには夏型と秋型があります。羽が丸みを帯びる夏型と、羽先がとがる秋型に分かれるのですが、どうも羽をピシッとは開いてはくれず、この写真で判断していくしかないのですが、見比べてみると秋型っぽいですね。
写真のように表側は♂の場合なかなかに綺麗なオレンジ色をしています。飛んでいるときにはこの真逆のような色合いが見られるため、とても分かりやすい種類です。
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オレンジ色の部分は他のシジミチョウと同じく光沢を帯びています。ただし光具合は弱いですね。
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先ほどのとがる部分の話はここです。私自身のウラギンシジミを捕まえて比較した経験が浅いため、夏型なのか秋型なのかいまいちわかりません。角度が急なので秋っぽいのですがね~
このウラギンシジミはツバメシジミと同じくマメ科の植物を食べますが、クズが好きです。同じ仲間であっても好みが違うのですね。


今週末は台風が直撃しそうです。その場合自然観察ガイドは行われないのでご注意ください。詳しい情報はあいかわ公園ホームページに掲載の予定です。