神奈川県産ミヤマクワガタへの憧れ
寒い地域では普通に見られるミヤマクワガタと言うクワガタは、神奈川県においては見られる場所が限られている採取の難しいクワガタです。
大型個体の採取は特に難しく園内では遭遇出来ただけで幸運と言えるでしょう。
クワガタのラストシーズンにシーズン最大のミヤマクワガタを発見しました。
ミヤマに関しては2020年においては多くが小型の物であり、私自身の捕獲では62mmが1匹と60mm前後の物が1匹、残りは皆5cm以下かその前後の個体だったのですが、この個体は体つきから見てもわかるようにかなりがっしりとした大型です。
個人的な感想としては65mmを超えるとなるとまず見かけません。
ざっくりとその大きさを測ってみましょう。
私が測ってみたところ68mmもの大きさでした。時期が10月と言うのもあってか元気はあまりありません。
しっかりとあごを開かせたら1,2mmほどは変わるのかもしれません。暫定68mmとし、憧れの70mm超えサイズではないもののかなりの大きさであることが分かります。公園にこんな立派な子がいたとは驚きです。
なにせ体の幅とがっちり具合がこれまでのミヤマと全然違いますからね!まさに重戦車です。夏の間に見せていたミヤマクワガタと比較してみましょう。
下がこの夏を共に過ごしてきたミヤマで上が今回見つかったミヤマです。
横の長さが違うのはもちろんなのですが、体の幅も見比べてみてください。
ミヤマはもともとサイズが大きいのもあってか、コクワガタの大型と小型で比較したときよりもずっと大きな差があるように感じます。
といいますか、この顎の大きさは反則ですね。
ミヤマのあごは斜めにカーブし、下にいるものを挟むことに強いのですが、大きくなるほどその性質が強くなるようです。
見てくださいこのグイっと下に曲がった顎のカッコよさを!
大型のミヤマにしか見られないカッコ良さですね。
当然ながらミヤマに特有の耳状突起(じじょうとっき)も鍛え上げた胸筋のようにバーン!と張り出しています。
まさにロマンの塊ですね!秋の初めごろは大型が取れやすいという話は聞いていたのですが、こんな時期に大型のミヤマの姿を見られるとは思いませんでした。
ミヤマに始まりミヤマに終わるとてもいい夏の思い出ができましたね。