大きなアゲハチョウの中で最も大きいのは?
秋の始まりにはナワシログミの花が盛大に咲いており、蝶にはとてもいいスポットです。
大中小様々な蝶が飛び乱れる中になんと巨大なアゲハを発見しました。日本最大クラスのアゲハチョウことナガサキアゲハです!
大人の手で掴んでこのサイズです!羽を広げれば余裕で私の手のひらのサイズを上回る位の圧倒的迫力ですね。
アゲハの仲間は個人的には捕まえるのが難しい部類だと思っており、花などに止まっていなければまず捕まえられません。
今回も花の蜜を吸っている所を運よく捕まえられました。40mほど先を飛んでいたのですが、そこから見ても明らかに大きかったですね。
ところで黒いアゲハの仲間ってどれも似ていると思いませんか? 姿も色もそっくりだと全部同じ種類に見えてしまいますよね。
その点こちらのナガサキアゲハは分かりやすいです。
羽を広げた姿がこちらなのですが、大きさ以外にも特徴があります。
まず1つは羽の付け根に付く赤色の模様、2つ目は帯状に広がる白い模様、3つ目は羽のお尻に付く尾状の突起が見られない点です。
この3つ目が非常にわかりやすいですね。突起がないので羽の付け根がウチワのような姿をしています。せっかくなので、他の黒い色のアゲハのお尻と見比べてみましょう。
羽が損傷していますが、こちらはクロアゲハの表翅です。
翅のお尻の部分に飛び出る突起が付いていますね。多くのアゲハにこの突起が見られます。見られないのはナガサキアゲハ位なので一番わかりやすいかもしれません。
また、肩に付く赤い模様も特徴的です。
翅に赤い模様が付くアゲハの仲間は多いですが、それは翅の下の部分に付きます。
この写真のように肩の所に模様が付くのはナガサキアゲハに見られる特徴なのです。
上の2つのポイントを覚えておけばばっちりですね。ナガサキアゲハはもともと九州などの暖かい地域で見られた蝶ですが、昨今の気温の上昇とともに北側でも見られるようになっている蝶です
。関東も数10年前の九州ぐらいの気温になってきているということですね。
ナガサキアゲハに初遭遇した日でした。やはり蝶のいるポイントが分かってくると多数の種類にあえて面白いですね。