あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

道具を作る楽しみ

今日はこれまでとは打って変わってのクラフト記事です。私の今の自然熱は蝶に向いているのですが、かなり興味が湧いており、標本つくりにも挑戦してみたいと思うようになってきました。そこで必要なのが翅をそろえて乾燥させるための道具である展翅板(てんしばん)です。買うと千円は超えるアイテムなのですが、せっかくならと思い自作してみようと思いました。皆様もこのような道具を作って自然をさらに味わってみてはいかがでしょうか?
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展翅版の完成した姿は後ほどお見せします。材料は形を作るための木材がいくつか(段ボールなどでも一応可)とはさみやノコギリなどの加工道具にボンドなどの接着道具があればとりあえず十分です。いいものを作ろうと思うならば柔らかい木材などこだわったほうがいいですが、それっぽいものを作るのであれば段ボールでも行けそうな雰囲気です。ではこれらを利用して形を作っていきます。ちなみに私も展翅版を作るのは初めてです。今回は検証も兼ねているので3つ作ります。
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まずこのように両サイドの端を高くします。定規などで長さを測って切ったり、段ボールならはさみで長さを調節して切りそろえましょう。以降の工程で使う素材は、基本的に両端の高さが同じ(今回は1cmの四角木材を使用)にしておきましょう。斜めだと翅を広げるのがやりにくいはずです。(やったことはないですが)高さは好みでいいのかと思いますが、2,5cmが多いようですね。標本に付けるラベルの高さがこの高さだそうです。
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私は今回は1cmの木材を2つ積み上げてみました。言い忘れていましたが標本を作りたい蝶に合せて下の幅を決めてあげる必要がありますよ。これは中型のタテハチョウを目的にしたサイズです。タテハチョウを1つ、シジミチョウを2つ作る予定です。この後両端に付けたそれぞれの部分を1の字で結びます。
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このように橋を渡してアルファベットのIの字のような形に仕上げます。この部分に私は木材を利用しましたが、固い木材だと針が突き刺さらない可能性があるため今回は試しとしてクルミの木材を利用してみました。刺さらなければ改良する必要がありますね。この辺も検証したいので木材の物と段ボールの物を作ることにしました。
さて、ここからどのように完成まで続くのでしょうか? 明日の記事をお楽しみに!