昨日おとといからどんどん山を登っています。園内では見られない種類が結構見つかっています。
山を登っていると、このような日影も多い所なのでやはりグミの仲間が出てきました。これは葉の先がとがっており、しなだれるような幹から恐らくツルグミですね。公園内には石小屋ダムの方でツルグミに似たナワシログミが生えています。せっかくなので見比べてみましょう。
こちらがナワシログミの葉ですが、見比べてもわかる通り葉先が丸くなっていますね。ツルグミは先が細く、ナワシロは葉先が丸いと覚えておきましょう。葉の裏や花の形を見ればさらに分かるのですが、それはまた別の記事で特集しようと思います。
ツルグミらしく他の植物にもたれかかっていましたね。
右に左に上に下にと視界をフル活用しながら歩いていると、少し変わった葉っぱたちを見つけました。落葉に向けて色を変えているのに葉を全く落としていない植物を見つけたのです。恐らく南山を登った方ならば、真っ茶色の葉がなぜか綺麗に枝にくっついている植物を見つけたのではないかと思います。
葉をちぎってみると香りがしました! ビンゴ。これはヤマコウバシと言う植物で、枯葉を次の葉を出すまでつけたままにする変わった植物なのです。
虫よけでおなじみのクスノキの仲間なのでいい香りがします。癒されますねぇ。
などという話をブログでしようかと当時は思っていたのですが、さらに見つけました!
この何の変哲もなさそうな葉は同じくクスノキ科のクロモジという植物です。これがまたいい香りで、この木の近くにいるだけでなにやら癒される心地いい香りがうっすらとします。知っている方には有名な話ですが、こちらはクロモジ楊枝と言う和菓子などに使われる高級な楊枝の材料なのです。木目を利用したあの厚みのある楊枝はおしゃれですよね。和菓子はあの楊枝の形で微妙に切りにくい手間とかも含めて楽しむものだと思っています。
クスノキの仲間の香りはやはりいいですね。クロモジは1m程度の物がかなりありました。皆様も探してみてください。
香りと言うのは植物を知らなくても楽しめるからいいですよね。
この独特な姿と中心にぽちりと付けた花と蕾の姿はミヤマシキミかツルシキミですね。この姿で実は身近な種類の仲間なのですが、なんの果物の仲間だと思いますか?ヒントは酸っぱいです。
実はこの植物はミカンの仲間なのです。葉をちぎるとミカンっぽい香りがします。山の中の薄暗い少し水分の有るような場所で見つかりますので、こちらも探してみてくださいね。ただしミカンの仲間とは言え有毒な植物なので葉を舐めたりしないようにしましょう。