真冬に現れる蛾?
ヤママユの仲間で最も遅く姿を現す可愛い蛾が出ました。
運が必要なのはもちろんなのですが、外灯の付近を朝一に見に来ると、普通の蛾よりも大きめなあの蛾に遭遇しました。
夏からヤママユ、クスサン、ヒメヤママユとヤママユの仲間を紹介してきましたが、最後を飾るのは写真のウスタビガです。
11月下旬になっていよいよ出てくるような蛾なので、虫の少ない今の季節に出会うと感動します。
写真は♂のウスタビガですね。♂は茶色が強い模様をしています。色の強弱がはっきりしていてとても綺麗です。
昼間はかなりおとなしいので、かごに入れてお客様向けに置いておいたのですが、かなり好印象でした。
蛾はどうしてもイメージからか嫌われがちなのですが、勇気を持ってその姿をじっくり確認してみると可愛いものが多いです。
ウスタビガはヤママユのように10数cmにはならず、サイズ的にも可愛いの範囲に収まっているのでお勧めですよ。
何度か紹介していますが蛾の仲間は触角の形を見ることで♂と♀を見分けることができます。
♂は立派な櫛型の触覚を持つので分かりやすいです。毛並みのふさふさ感がやはりいいですね~。
ちなみにこの可愛さで威嚇のようなことをしてきます。
体を震わせたり翅をばたばたさせながら歩いたりします。
私からすると逆に可愛く見えますね。
これは太陽の光がない今の時期に体温をあげる行動ともいわれており、ちょうど冬場の車のエンジンを温めるようなものでしょうか。
動き回り、一枚目のように何かに縦向きに張り付くのが好きなようです。
ウスタビガにも目玉模様があるのですが、他のヤママユと違いあまり目っぽくありません。
右側を見て分かるように向こう側が透けるような薄いガラスみたいな雰囲気です。非常にユニークですよね。
ちなみに彼らも大人になってからは何も食べません。なので見られるタイミングと言うのが限られています。会いたい人は今の時期に一生懸命探すしかありませんよ。
他の季節の可愛いヤママユたちはこちら
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