あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

閉じたまま咲く花? 閉鎖花(へいさか)の不思議

本格的に寒くなり、夏場にあれだけにぎやかだった地上も今はかなり静かな雰囲気です。冬場に見られる花は少ないのですが、そんな中に少し変わった花を見ることができました。
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花なんてどこに咲いているんだと多くの方が思われたのではないかと思います。実はこの写真では小さな花がちゃんと咲いているんですよ。写真をよく見ると緑色の大きな座布団のような葉に赤紫色の小さな花のようなものが付いていますね。この植物は葉の形から仏の座(ホトケノザ)と呼ばれます。そして小さな花のようなものは閉鎖花(へいさか)と言う面白い植物の戦略なのです。
ちなみに普通の花はこちらです。
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シソ科と言えばこんな形ですよね。ニョキっと立ち上がり、花びらは上と下の2枚の姿は似た植物もたくさん見られます。普通の多くの花は春~秋までの暖かい季節に花をつけます。これは花粉を運んでくれる虫がたくさん活動しているため、効率よく花粉を運んでもらうことができるからです。
ところが冬場は虫の多くが活動していません。そこで開かない花すなわち閉鎖花をつけることで自分で受粉し種を作るのです。こうすれば花粉を運ぶ相手がいなくても種を作ることができますね。
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つぼみとの見分けはなかなか分かりにくいです。1枚目のように伸びて閉じていれば分かりやすいのですが、ここに関しては見る経験がまだ足りていませんね。
閉鎖花をつける植物はいくつかあります。いずれも地味な雰囲気で知らないとなかなか分からないのですが、身近な仲間ではスミレの仲間が有名ですね。身近にあれば探してみてください。