あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

冬芽のタイプ 裸芽(らが)

先日は鱗が張り付いたかのような面白い形の鱗芽(りんが)を紹介しました。もう1つよく見られるものとしては、裸芽があります。一体どんな形をしているのでしょうか?文字から想像してスクロールしてみてくださいね。






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こちらはヤマボウシと言う植物です。冬芽の形を見てみると、まるで爪のように鋭くとがっていますね。これが裸芽に見られる特徴です。冬場は乾燥するのでこの芽もなかなかに固くなり、刺さりそうな位の硬度があります。裸芽は先日の鱗芽に比べると数自体は少なく、あいかわ公園では手軽に見られるのはヤマボウシとそのお友達のアメリハナミズキくらいでしょうか。
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仲間同士あってかなり似ていますね。 裸の名の通りほとんどむき出しになっているのが特徴です。
裸芽はなかなか見つけられず、いい例に困っていたのですが普段入らない場所を散策するとやはり面白いものを見つけました。
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掌を開いて上にあるものをつかもうとしているかのような姿をしているこの冬芽はアワブキと言う植物です。初めて名前を聞く方も多いかと思いますが、この特徴から冬の方が種類を特定しやすい植物かもしれません。
葉を広げる時期に種類の当たりをつけておいて、冬芽の形で種類をバッチリ特定!なんてことが出来たら面白いですよね。似た葉の植物はあってもこれだけ特徴的な冬芽はそうそうありません。ぜひとも挑戦してみてくださいね。
しっかりと芽を見てあげればこの芽が鱗ではなく褐色の毛だけにおおわれていることに気づけると思います。その些細な違いが重要なんです!

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冬芽を発見することで春~秋の姿以外の植物の姿を知ることができます。そうして植物の知識を蓄えたらぜひその植物を利用する他の生き物にも目を向けてみましょう。アワブキは夏に樹液に集まるスミナガシと言う蝶の植草です。園内では比較的見られる蝶なのですが、やはり食草が生えていたようですね。蝶の姿を見たから食草を探してみる。逆に食草を見つけたからその蝶を見つけられる可能性がある。このように相互に考えたりして見るとより自然観察が面白くなると思いますよ。

私もアワブキを見つけたので、この春はこれを食草とするアオバセセリを探してみたいと思います。減少している蝶なので、いてくれたらうれしいですね!