あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

梅と付くけど梅じゃないロウバイ

先日は風の丘に咲く梅を紹介しました。同じ時期に冒険の森付近では真っ黄色でとても甘い香りを放つロウバイも咲き始めました。一年ぶりに嗅ぐこの甘い香りはやはり素晴らしいです。冒険の森前の道を通った方の多くが花ではなく、きっとこの香りで気づくことでしょう。
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場所の雰囲気はこんな感じです。花が黄色なのですが、葉も緑だったり黄色だったりしているので分かりにくいです。加えて葉が大きいことと花が根元に付くことも見つけにくい原因ですね。しかしながらここから10m程離れていても甘い香りが漂ってきます。この香りに気が付いた方はグイっと花に近づいてみましょう。

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近づくことで枝にまるい桃のようなものがくっついていることに気が付けます。これはロウバイの蕾ですね。1月上旬~中旬程が花のピークになると思われます。しかし中にはもう咲いている子もいるのです。 恐ろしいポイントはまだ満開ではないほんの少し咲いた程度なのに、10m離れていても香りが分かるという点です。花の香りの強さを数値化して測ってみたいですね。
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こちらがロウバイの花です。まるで装飾のような美しさをしています。太陽の光に当たると淡い黄色が艶の有るように光り、それが蝋細工のように見えることが由来となっています。タイトルの通り実はウメなどのバラの仲間ではありません。ロウバイ科と言う数の少ない種類の仲間です。
花びらですと園芸種などで数が変わったりするので違いがいまいちわかりません。ここは花の中心にあるおしべめしべなどを見て比較してみましょう。

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先日紹介した梅などのバラ科は多数のおしべを持ちます。春に咲く桜もバラの仲間ですが、ソメイヨシノ(右)であればおしべが30本くらいあります。この2種が似ているのは分かるでしょうか。
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ロウバイの内側はこんな風になっています。咲き始めの時期は写真のように白っぽい太いおしべが横に開いており、日が進むにつれてこれが起き上がります。 
見た目は似ていても細部を見てみると全然違うことが分かりますね。 まだ咲き始めの時期なので内側は見にくいのですが、本格的な時期になれば見やすくなります。梅の花と比較してみてはいかがでしょうか?