パークセンターの虫コーナーとリンクした記事です。
虫コーナーで☆1レベルの虫たちを捕まえたい方はぜひ参考にしてくださいね。
あいかわ公園☆1レベルの虫とは?
ずばり!季節があっていれば誰にでも捕まえられる虫たちです!
誰でも捕まえられるということは個性を見比べる楽しみがたくさんあるということなので、情報をもとに探していきましょう!
ヤマトシジミ
園内では普通に見られる種類です。翅にある点模様が?(クエスチョンマーク)のような形になります。
眼が灰色なのも分かりやすいポイントですね。
虫コーナーの中で最も捕まえやすい昆虫と言えるでしょう。
石小屋ダム方面へ行けば確実にいます。ふれあい広場の工芸工房村へつながるエレベーターの付近もよくいますね。
このシジミチョウは♂と♀で表翅の輝きが違います。青白い鱗粉がとても美しいので、日向で翅を広げて休んでいる所を見てみてください。
ツバメシジミ
ヤマトと比べると数が少ない種類です。見た目がヤマトシジミに似ていることから分かるように、飛んでいる時では2種の違いが分かりません。
目で追いかけるか、網で捕まえて2種を分けるポイントを見ていきましょう。
1、翅の後ろにオレンジの模様がある
2、翅の後ろにトゲ状の突起がある
どちらかでも当てはまればツバメシジミです。
ツバメシジミは石小屋ダムの芝生で見つけています。また、パークセンター前の花壇でも捕まえたことがあるのでシジミチョウを追いかけていれば捕まえられる種類と言えるでしょう。
ベニシジミ
身近な種類でありながら美しい翅を持つ種類です。
出現度はヤマトシジミより低めですが、歩いているとその色合いからよく目に付きます。探せば捕まえられる種類と言えるでしょう。
赤いシジミチョウは園内で2種類見つかりますが、もう1種は木の上を好む種類なので赤いシジミチョウを見つけたらベニシジミだと思って大丈夫です。
この蝶には春型と夏型があり、季節で翅の模様が変わります。
春型は表翅のオレンジ色が広いです。
夏型は黒味が強くなります。(写真無し)
石小屋ダムの方面で良く見つかります。宮ヶ瀬ダムにかけての右側の斜面がよくいる印象です。
ルリシジミ
山よりの方で普通に見られる種類です。写真で見えている裏翅(翅を閉じているときに見える場所)がかなり白っぽいのが特徴です。
ヤマトシジミに似ていますが、こちらは目が黒いので分かります。
また、上記のシジミチョウよりもサイズが大きく、見慣れてくると飛んでいるときの大きさから分かるようになります。
ルリの名の通り表翅はかなり美しい青白で、翅を開いて日向ぼっこをしていると思わず膝をつけて覗いてしまうくらい綺麗です。
園内では花に来ていることが多いです。
ツツジの仲間やベニバナアセビで発見することが多いですね。春なら花の斜面を歩きながら他の蝶と合わせて探すのがいいでしょう。夏の期間では園内の花に来ていることがあります。
コツバメ
早春から見られ始めるシジミチョウらしくないシジミチョウです。見られる時期がかなり限定的ですが、場所が分かれば捕まえるのは簡単です。なのでレベル1としています。
見ての通り裏翅は茶色っぽく、ぱっと見は綺麗ではないかもしれません。
しかし、まじまじと眺めてみると翅をすり合わせたりする動作とこの色から、機械的なカッコよさが想像できる蝶です。
翅の表もコバルトブルーで美しいので、ぜひ捕まえてみてくださいね。
捕まえるならば花の斜面のベニバナアセビがおススメです。ツツジ類に来ています。(
4月まで)
早春の時期であればパークセンター前のミツマタと周辺のベニバナアセビが近くて取りやすいです。
ウラナミシジミ
普通種なのですが、関東では見られる時期が限られています。虫コーナーで時期をチェックしてみましょう。
彼らは南の方で春ごろに発生し、だんだんと北上してくる変わった生活をしているのです。日本のどこにいるかで見られる時期が変わります。そして東北の方では寒すぎて見られません。
名前の通り波模様が入るため、関東で見られる時期と照らし合わせれば種類の特定をしやすい種類です。
園内ではパークセンター前の花壇のお花によく来ていました。ここを10分おきくらいに見て回れば取れると思います。
限られた時期だけが難しいですが、時期さえ合っていれば簡単に取れるのでレベル1の蝶です。
ウラギンシジミ
シジミチョウの仲間で最大サイズの物がウラギンシジミです。ヤマトシジミの倍以上違います。
動物のフンや果物の汁、人間の汗にもやってきます。なので初夏頃~夏にかけては彼らの方から私たちに会いに来てくれることもあります。
冬を越す蝶なので春先から見れるのですが数は少なく、本格的に探すなら初夏頃から秋がおススメです。
特に石小屋ダム方面の石小屋ダム付近でよく見つかります。
イチモンジセセリ
セセリチョウの中でも身近な種類です。翅に白い線で数字の1のような模様ができます。
セセリチョウの仲間は蝶を見慣れていない人からすると蛾のように見えるかもしれません。特に飛び方が蝶らしくない素早い飛翔なのです。
1、白線が明瞭で綺麗に並ぶ
この点を見ることで類似のチャバネセセリと見分けることができます。
秋ごろに特に探しやすく、パークセンター前の花壇や石小屋ダムの方面へ行けば確実に会えます。
チャバネセセリ
イチモンジセセリと並んで身近なセセリチョウの仲間です。
異なる点は翅に入る白線が小さくまばらに入るという点です。個体差もあるので一概には言えませんが点がまばらならチャバネ、線ならイチモンジと見分けておきましょう。
チャバネセセリも季節を間違えていなければ大抵見つけられる種類です。
園内では初夏頃から現れ始めます。見つけたい場合には秋であれば石小屋ダムの方面がおススメです。夏頃は咲いている花にやってきていることがあります。
アカボシゴマダラ
写真はだいぶボロボロなのですが、夏型は翅に赤色の模様が入ります。
春型は赤い模様がないので写真の物から赤色を取り除いた印象をイメージしてもらえると分かるかと思います。
樹液にやってくる蝶なので初夏手前頃から出始め、園内の樹液の出る木で頻繁に見つかります。これを逆に言うと、アカボシゴマダラを探すことで樹液の出る木を探すことができます。
樹液以外でも林縁などを歩いているとひらひらとはばたいている姿を目にすることがあります。
園内で探す場合には、2020年度ではふれあい広場のクヌギコナラを見て回ることで大抵見つかりました。
キタテハ
冬を越すタテハの仲間の中で、最も目にしやすいのがキタテハです。
太陽光が当たっているコンクリートの上や芝生付近などで見つかる他、各種園内で咲いている花にもやってくるため、蝶を探していれば目にすることができるでしょう。
しかし、日向ぼっこをしている蝶は人の行動などに敏感なので捕まえるのはなかなか難しいです。似た種類との見分けでは、翅の後ろ側にある黒点の中に青い色が入る特徴があります。
園内であればパークセンター前のミツマタ付近や花の斜面のツツジでの発見が多く、秋ごろならば石小屋ダム方面で確実に出会えます。
発見場所:パークセンター前花壇、ふれあい広場、花の斜面のツツジ、石小屋ダム法面
カナブン
甲虫の外れ扱いであるカナブンですが、よく見ると可愛らしい顔をしていることが分かりますね。
カナブンがいるということは時間が違えばそこにカブトムシやクワガタの仲間がやってきている可能性もあるということです。
つまり虫が取れるポイントを1つ覚えたということですね。
木の辺りにいて虫特有のブーンと言う羽音が聞こえたならば周囲に気を配りましょう。カナブンであればその後をついていって樹液のありかを教えてもらいましょう!
園内では樹液の出る木があれば大抵見つけられます。
樹液が分からない方はこちら↓を読んで攻略していきましょう。
aikawa-park.hatenablog.com
園内ではふれあい広場で見つけられます。まずはそこから樹液探しの修行です。樹液の場所は年によって変わることも多いので、見つけ方を覚えておくのが確実です。
クロカナブン
カナブンの中でも真っ黒く輝くかっこいい種類です。
園内で見られるカナブンは3種類なのですがどれも同じ環境で見つかります。
個人的には黒は珍しい印象だったのですが、園内では黒が一番見つかりました。
写真は近年話題のカシノナガキクイムシによる樹液の流出場所に集まるクロカナブンです。
神奈川ではしばらくこのキクイムシによる被害が続くと予想されるため、園内のコナラなどからは樹液が大量に流れ、虫たちのオアシスとなります。
キクイムシの被害は分かりやすいので、痕が分かれば虫を捕まえる大チャンスですね。 痕の情報はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com
アオカナブン
タマムシには負けますが、それでも美しい青緑色した鎧を持ちます。
この色から、木に付いているとものすごく目立つ種類なので樹液の目印としていてくれると嬉しいカナブンです。
カナブン3種の中では一番発見率が低いので、レベル1ではあるものの日によっては見つからないことがあります。
上で見たようにキクイムシの痕やカミキリムシの痕、各種虫を利用した樹液の探し方を覚えれば見つけられるでしょう。
園内ではなぜかアキニレでの発見数が多いです。
オオセンチコガネ
見た目の美しさとは裏腹に動物のウンチを食べている昆虫です。
ふれあい広場や花の斜面を歩いていると比較的よく目にします。これは夜間訪れたシカたちのフンが残っているためです。
出現時期中であれば意識しなくとも何度か視界に入ってくる昆虫だと思います。
この虫を触った後にはしっかり手を洗いましょう。
園内では赤色の物が見つかるのですが、関西では真っ青で場所によって緑だったりそれらが混ざったりと個性豊かな昆虫です。たくさん捕まえて色を比べてみよう!
発見場所:ふれあい広場、花の斜面など。黒いころころしたシカのうんちを探すのがコツ。
サトキマダラヒカゲ
樹皮にそっくりな姿をした忍者のような蝶です。
樹液シーズンであれば高頻度で樹液にいます。
この蝶を樹液を探すレーダー代わりにしましょう。
特に数頭が木の周りを飛んでいる場合、その木のどこかしらで樹液が発生している可能性が高いです。
翅に入る目玉模様は相手に見ていることをアピールし、警戒させる彼らの技です。
似た種類にはヤマキマダラヒカゲがいますが園内ではまだ見つけてはいません。
探すならふれあい広場がおススメ!
発見場所:ふれあい広場
テングチョウ
春~初夏にかけてと秋の終わりごろによく目にする蝶で、園内の花から日当たりのよい場所まで幅広く見つけることができます。
花で見つけるよりも日光浴をしている個体を見つけることの方が多く、園路を歩いていると止まっている蝶を見つけることができるかと思います。
テングの名の通り鼻が長いという面白い特徴を持ち、似た種類もいないので簡単に種類が分かります。
初心者向けの蝶と言えるでしょう。
園内では花の斜面のツツジに蜜を吸いに来ていたり、冒険の森付近といった雑木林と隣接しているような場所の日向にいることが多いです。落ち葉の有るような所にはヤマビルがいるので気をつけましょう。
発見場所:パークセンター前、冒険の森付近、森のわたり橋付近、花の斜面のツツジ、山の神付近などなど