あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

☆4レベルの虫を探すなら

パークセンターの虫コーナーとリンクした記事です。

あいかわ公園で見られる虫たちを自然観察スタッフが独断でランク分けしました。
長い記事ではありますが、虫取りは情報を得ていればいる程有利になるものです。難しい虫たちを取りたいという方はぜひ参考にして、高難易度の虫に挑戦してみてください。

☆4レベルはシーズン中の数日に1度見つかるレベルです。なかなか難しいと言えます。ここに乗っている虫を捕まえられたらお友達にかなり自慢できる種類です。きっと名前を知らない子もいるでしょう。

クモガタヒョウモン
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神奈川県絶滅危惧種1B類になっている貴重な蝶です。あいかわ公園が位置する丹沢エリアは、まだよく見られるエリアのようで、数日に一度くらいの頻度で見つかります。
ヒョウモンの仲間らしく見た目が似た仲間と見分けるのが難しい種類です。慣れてくると写真の表翅でも見分けられますが、最初は翅の裏側を見ましょう。f:id:aikawa_park:20210403153318j:plain
クモガタヒョウモンは翅の裏側に白色の模様のみがある変わった種類です。裏側の白色を空に浮かぶ雲に見立てて雲形(くもがた)と呼んでいます。
園内では春~初夏にかけての調査がまだできておらず、秋は石小屋ダム方面のナワシログミにて発見しています。
初夏にかけてはふれあい広場を下った先に下に降りていく道があるのですが、そこにウツギと言う白い花が生えているのでそこに来る可能性が高いと思われます。
夏眠(かみん)と言って、冬眠の夏バージョンを行う変わった性質も持ちます。そのため、初夏にかけてと秋にかけての2回見られる時期があります。



オオムラサキ
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図鑑で一度は見たことのある虫の代表と言えるかもしれません。現在は彼らの好む、人が定期的に手を入れて管理された自然が減っているため、それに伴い数が減っています。神奈川では☆3のスミナガシと同じく準絶滅危惧種と言う扱いですが、発見数に関してはスミナガシよりも少ないです。
発生時期にふれあい広場のクヌギ、コナラの樹液に訪れているのを見かけています。また、南駐車場のアキニレの樹液にもやってきているのを確認しています。比率としてはクヌギコナラ:アキニレで1:2と言った感じで、アキニレを探したほうが遭遇確率は高いと言えるでしょう。
止まっているときは紫色ではなく銀色なので注意が必要です。
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蝶の仲間は樹液の中で強弱がはっきりしているらしく、頻繁に種類が入れ替わります。樹液のポイントを押さえたのであれば10分おきくらいにそのポイントを見て回りましょう。樹液のポイントが分からない場合には↓を参考にしてみましょう。
aikawa-park.hatenablog.com
aikawa-park.hatenablog.com
樹液を見つけても園内では既にこれらの知識を持った人が探している可能性も十分あります。大切なのは探し方を学び、実際にそれをやってみることです。探し方が分かれば後は数をこなせば出会えますよ。


ノコギリクワガタ(大)
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子供たちの憧れともいえる大あごのノコギリクワガタですが、園内での発見はあまり多くありません。素直な意見として先に行ってしまうと、ここの記事を参考に探し方を学んで、お住いの近くの雑木林などで実践したほうが採れる可能性は高いです。
☆3レベルでもノコギリクワガタの探し方を記しましたのでおさらいしましょう。
1、クヌギとコナラに関してはふれあい広場にあるので、↓を参考に木を探してみましょう。aikawa-park.hatenablog.com
2、木を見て探す なのですが、昼間にとてもおススメの探し方です。先ほど見つけた木を真下から枝先まで丁寧に眺めていくという探し方です。 そんな馬鹿な探し方がと思われるかもしれませんが、わずかに出ている樹液などはこうやって探さないと見つからないものです。試してみましょう。
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虫網の届く程度でも構いませんのでとにかくそこにクワガタがいるつもりで丁寧に見てください。 ざっと見たい程度ではいても見逃してしまいます。
3、蹴り採集もおススメです。
自分で蹴れそうなクヌギとコナラを選び、木に向かって蹴りを放つとその衝撃を敵と勘違いしたクワガタが落ちてきます。☆4,5レベルのミヤマクワガタにも有効なので蹴りましょう。 木に近づくときには必ずスズメバチがいないか確認します。
発見実績:ふれあい広場のクヌギコナラ、南駐車場アキニレ
大型を狙う場合にも上の方法が使えるので、それぞれやり方をしっかりと覚えることをお勧めします。あとは回数をこなせば発見できるはずです。
ノコギリクワガタに関しては実は6月の方が採れているので、夏休みシーズンに採ろうとしているのでは遅い結果が出ています。


ジャコウアゲハ
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黒系のアゲハの中でも、見かける機会は少ない種類です。多くの黒系のアゲハチョウがミカンの仲間を食べるのに対し、ジャコウアゲハは山や谷沿いなどに生えるウマノスズクサと言う毒草を食べるため、山側でないとなかなか見られない種類です。
似た種類の見分けポイントとしては翅に入る赤い模様がとにかく目立つ点がまず挙げられます。多くの黒系アゲハがこの毒を持つジャコウアゲハの姿をまねることで食べられないように擬態しているとされています。
また、体が赤いという特徴もあります。
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このように赤いお腹を持つのは沖縄にいるアゲハチョウくらいです。
園内では初夏に石小屋ダム方面でのイタチハギにやってきている所を捕獲したことがある程度です。食草は多いのでしっかり調査すればもっと見つかると思われます。
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5月中旬ごろからとてもいい蝶のスポットなのでおすすめです。



ウスバシロチョウ
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モンシロチョウのような姿でありながら実際にはアゲハチョウの仲間です。向こう側が透けてしまいそうな翅がかなり特徴的です。出現時期がかなり限定的なのでよく確認して探すようにしましょう。
食草が園内の色々な所で見られるので、園内の色々な場所で発見されるとは思いますが、私が捕まえた場所はふれあい広場で2回です。ふれあい広場の外周には食草となるムラサキケマンが生えているので発見される可能性はあるといえるでしょう。
見慣れていないとモンシロチョウだと思うため、注意です。