冬になるとスカスカになった木々の間からやたらと目立つ物体が見られるようになります。
あいかわ公園などの植樹された環境で良く植えられるシデの仲間には今の季節になると面白いふくらみが見られるのです。
こちらの可愛い冬芽は少し赤みを帯びています。アカシデと言う木ですね。あいかわ公園では珍しいようで、今のところ工芸工房村付近の一本しか見つけられていません。
写真は普通の冬芽なのですがこれを利用するダニの仲間がいます。彼らが入るとこの冬芽はどのようになってしまうのでしょうか?
驚いたことに弾けた花火のような姿になってしまっています。このイガイガを見つけることができればそれはアカシデメムレマツカサフシと言う虫こぶになります。
ダニの仲間がこの芽の中に侵入することでおかしな形になってしまうのです。冬にはこのように芽を利用するダニ、ハチの仲間によって変わり果てた芽を見ることができます。(虫こぶをゴールと呼ぶ)
中でも見えやすいのが同じシデの仲間のイヌシデと甲虫の木のクヌギですね。花の斜面入ってすぐや南駐車場から見れるイヌシデの木にはイヌシデメフクレフシと言う虫こぶが多数できています。
虫こぶの名付けは非常にシンプルで、ほとんどが見た目のそのままを名付けたものになります。
イヌシデメフクレフシは、イヌシデの芽を膨れさせた枝(ふし)と言ったニュアンスですね。
冬の間は樹木を特定するのが難しくなりますが、逆にこのような虫こぶを利用することで種類を絞りやすくなります。
今は冬芽くらいしか虫こぶは見られませんが、葉の茂る時期であれば葉に寄生した虫こぶも見ることができるので探してみてくださいね。
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