あいかわ公園自然観察ガイド

毎朝8時に公園内で見つけた植物や昆虫などの自然情報を発信していきます。記事下のリンクやカテゴリーからさらに公園の自然を知ることもできますのでぜひご利用ください。

樹木に忍び寄るカミキリムシ

甲虫と言えば子供たちのアイドルです。カブトムシやクワガタはもちろんかっこいいですし今年の夏にはカミキリムシをたくさん捕まえた人もいることでしょう。

冬場のカブトクワガタの生活と言うのは人気な種類だけあって意外と知っている人が多いものです。一方でカナブンやカミキリムシと言った副産物的な種類に対しては知らない人も多いのではないでしょうか?今日は冬のカミキリムシの生活を見てみます。
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園内の木から冬にもかかわらず樹液が出ているものがあります。夏場にクヌギやコナラから樹液が出ることがあるのは知っていますよね。

実は犯人の一人はカミキリムシなのです。これもカミキリムシの仕業です。種類は分かりませんが、思い浮かぶのはいろいろな木を食べるゴマダラカミキリでしょうか。
もちろん樹液が出ているからと言ってカミキリムシとは限りません。しかし、大きめの穴からおがくずのようなものが出ていればカミキリムシでしょう。
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このように木クズとうんちが混ざった粉のようなものを出すのがカミキリムシの特徴です。試しに細い棒を突っ込んでみましたが、横にすっぽりはまってしまい結局5cmの枝が入り切ってしまいました。

このことからもわかるように木の内側に入り込み、そこを食い荒らして成長してしまうので木からするととても厄介な生き物なんですね。

人間で例えると腕にとりついたカミキリムシの幼虫が体内に5cm以上入り込み、中の肉を食い荒らすようなものです。そしてある時、大人のカミキリムシが体から出てくるのです。
今回の穴の大きさは1cmちょっとくらいです。これはゴマダラカミキリが推測できるサイズですね。
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植物も対策として傷口をふさぐかさぶたのように樹液を出してふさごうとします。

しかしふさぐことはできてもどんどん中は食い荒らされてしまうので放っておくと枯れてしまいます。 先ほど穴の中を横に進んでいると話しましたが、彼らは最初に樹皮下の水を運ぶ場所を食べ、その後に木の芯の部分に入るのです。
そのため、木々は水を運ぶことができなくなり枯れてしまうんですね。
果樹園や何かしらの園芸で木を育てている人には天敵ともいえるカミキリムシの生活を少し知ることができましたね。
明日は別の木でも見てみましょう。