あいかわ公園自然観察ガイド

毎朝8時に公園内で見つけた植物や昆虫などの自然情報を発信していきます。記事下のリンクやカテゴリーからさらに公園の自然を知ることもできますのでぜひご利用ください。

樹木に忍び寄るカミキリムシ その2

自然観察イベントはしばらくの間お休みします。

先日はヤマボウシから垂れる樹液をヒントに、カミキリムシの生活を覗いてみました。

ゴマダラカミキリではないかと言う推測ですが、彼らはとても幅広い種類の樹木に侵入します。カミキリの中には特定の木を好むものが多い印象なのですが、ゴマダラの強みは選べる木の広さでしょうね。
ヤマボウシ、モミジ、ツツジ、ミカン、クワ、バラなどの仲間が対象となります。この木は全部あるのでゴマダラカミキリには楽園ですね。
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駐車場からパークセンターの途中にはドウダンツツジと言う真っ赤に紅葉する綺麗なツツジがあります。これが恐らくゴマダラによって食害されていそうです。

判断は木クズとうんちの混ざったフラスと成虫が出た後でしたね。これが脱出孔でしょう。成虫が内側から噛み噛みして出た後です。
こちらのフラスはとてもカミキリムシらしいものです。皆様も頭に入れておくと、あれはカミキリムシだったのか!と思わぬ発見があると思います。
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ドウダンツツジはあまり太い木ではないのですが、こんなにがっつりと食い荒らされてしまうといつ死んでしまうか分かりません。スプレーで駆除活動が行われたのですが、見た限りまだまだ入っている印象でした。

また、これは脱出した後なのでここにスプレーをしても効果は薄いです。ピンポイントで幼虫の潜入場所を特定するのはなかなか難しそうだと感じましたね。
ところでゴマダラカミキリがどんなカミキリか知らない方もいるかと思います。こんな姿です。
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都心部、街中でもよく見かける種類ですよね。この子がそういった場所で見られるのも食べている木の種類が影響しているわけですね。
見た目、色合い、そしてカッコよさともに素晴らしい甲虫で、しかも見つけやすいという子供たちにはたまらない虫です。
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皆様も失敗したマフィンのようなものが木から出ていた場合には木がピンチかもしれないということを覚えておいてください。

確かにこの点だけを見てしまえば悪い虫のよう見えてしまうかもしれませんが、彼らが木に潜入することで樹液が出てそれを餌にしている昆虫たちがご馳走にありつけるということも覚えておいてください。 逆に言うと虫を取りたい人はカミキリムシの痕跡を上手く探せればいいということですね。

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参考程度に、コナラに産卵するシロスジカミキリの産卵痕です。これを見つけられると樹液に集まる虫が見つけられます。ぜひ覚えておいてくださいね。