アメンボと言えばだれもが知っている水の上にいる昆虫ですよね。
公園のじゃぶじゃぶ池には夏場などはたくさんのアメンボがやってきます。今の季節でも沢沿いなどの場所にはいるらしく、一度見かけたことがあります。
今回は何と、よくわからないのですが陸地にアメンボがいました。
もはや冬の虫取りではおなじみとなったパークセンターの壁です。そこにアメンボがいました。しかしかなり弱っているようです。
恐らくこのまま乾燥して死んでしまうでしょう。間近で見る機会はあまりないので、せっかくですからその姿をじっくり見てみましょう。弱っていますが手にのせてみます。
アメンボを乗せたのは人生で初めてです。
こう見るとかなり平べったいことが分かります。それから足の長さも違うんですね。足の先は少し曲がっており、ここに油の付いた毛が生えているので水の表面張力で浮かぶことができます。
油で浮いているので例えば洗剤などが水に溶けていると浮かぶことができずにおぼれてしまいます。一歩間違えれば死ぬ世界に生きているというのはとても怖いですね。
アメンボは大抵浮かんでいる姿を見ることになるので、横から見たことのある方は少ないのではないでしょうか?
実はカメムシの仲間なのでセミなどと同じようにストロー状の口を持ちます。これを虫に突き刺して体液を吸うのです。
一応体を守るために人間も刺すことがあるので注意が必要ですよ。
こういった理由があるので個人的には苦手なタイプの生き物なんですよね。多少でも危害が及ぶ可能性があるとなかなか手を出しにくいものです。
アメンボの仲間にも種類はたくさんおり、例えば山の中の止まったような水辺を好むものがいたり、人工プールであっても見られるものであったり色々と好む環境が違います。
虫取りが好きな方は虫だけでなく周囲の環境にも目を向けてみるとより自然を楽しむことができると思いますよ。
そうすると変な所でアメンボを見つける時の嬉しさや、いないと思っていた種類が見つかった時の喜びが大きくなり、まるで自然と言う宝箱の中を探しているような感覚にたどり着きますよ。