2月に入り山の中もかなり茶色く染まってきています。この時期と言えば花粉の時期ですよね。スギ花粉はあまりにも有名ですがスギと言う植物をじっくりと見たことのある人は少ないのではないかと思います。
丁度スギの葉が落ちていたので拾ってきました。スギの葉はこれまでの2種とは大きく違い、上向きに厚みのある葉が向いています。
先日のヒノキと違い、うろこ状の葉ではありませんね。この特徴からも非常にわかりやすい種類となっています。
昔は植林が盛んにおこなわれていましたが今はそのままにされてしまっています。
この写真の雰囲気を覚えておきましょう。野山に行けば大抵見つけられると思います。
あらゆる方向にこの少し硬めの葉が伸びているため、乾燥したこれをうっかり踏みつけてしまうと驚くほど痛いです。
山の外れた道を歩いた経験のある方は恐らくちぎれたりしたスギの枯葉が靴の中に入って痛い思いをしたことがあると思います。靴下と靴の隙間にぴったりとハマるんですよね(笑)
スギと言えば数十mにもなる大木の印象が強いかもしれません。しかし、その根元では次から次へと次の世代のスギたちが芽生えてきています。
あいかわ公園に1度でも来園されたことのある方であれば道沿いにこのような丸いイガイガが落ちているのを見たことがあるかと思います。
これがスギのタネで、松ぼっくりにちなんでスギぼっくりです。
ところで松ぼっくりをマツのタネだと思っていませんか?
松ぼっくりは実は種を収納するものです。この写真では見られませんが、この長方形の隙間に本当のタネが入っています。
スギぼっくりも同じで、このイガイガの中に非常に小さな種が入っています。秋ごろになると園内のスギがある道はスギのタネが舞い散る道に変わります。
彼らは風で種を飛ばすタイプなんですね。
これから花粉の本格的な時期に入るスギですが、花粉以外にも少し知ってみると見方が変わるかもしれません。