寒い日が続いています。特に朝の冷え込みは強く、去年は今の時期にぽつぽつと咲いていた花たちも姿を見せてくれません。
そんな中で咲き始めたのがオオイヌノフグリと言う植物です。これは名前は知らなくても誰もが見たことのある花だと思います。
青色の花と言うのは数が多くないので貴重です。加えてこんな真冬に花を咲かせてくれるという点でもうれしい存在です。
彼らはたまたま今日咲いていたのではなく、ライバルとなる他の花が少ない今の季節に咲く戦略を取っています。
この子たちはじっくり見てみるととても綺麗なので、身近な所で見つけたらルーペなどの道具を利用して拡大してみてください。
この仲間はクワガタソウの仲間で、雄しべの部分(写真中央)に1対のクワガタの顎のような形があるのが特徴です。
そこも面白い点ですが、今回は花びらの模様に注目していきましょう。
オオイヌノフグリの面白い点は花の色が個体によってかなり違う点にあると私は思います。
これは写真ではそこまで分からないかもしれませんが、青色の濃いものや白が強いものを探すのが面白いのです。
これは日が当たりすぎて白色がぼけてしまっていますが、青色の濃さが前の2枚の写真(別個体)と比べるとかなり濃いことが分かるかと思います。
自分だけのお気に入りの色を見つけて自分のお気に入りのアングルや色の映えそうなアングルを探してみると、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。
オオイヌノフグリの場合はお気に入りの花を見つけても一日で花が終わってしまうため、チャンスはその日にしかありません。
逆に言うと今日と言う日を逃してしまうとお気に入りの子にあえないかもしれないわけですね。
そんな一期一会な出会いをカメラやルーペを持って体感してみてください。