ここ最近は春と言うより初夏?と呼んでもいいくらいの暖かい陽気が続きましたね。
冬場を成虫のままで過ごす蝶たちは、ポカポカ陽気の中、この瞬間を待っていましたと言わんばかりに飛んでいましたよ。
その中でも目立ったのは鼻が長いテングチョウと言う蝶です。 鼻が長い蝶を想像してスクロールしてみてくださいね。
このオレンジ色と土を混ぜたかのような独特な色合いをしたのがテングチョウです。冒頭で軽く触れましたが、成虫で冬を越す蝶です。春先では一番に目にする蝶かもしれませんね。さて、ついつい美しい模様に目を奪われてしまいますが、本題の鼻にも触れてみましょう。 この時期の蝶々は穏やかなことが多いので写真も撮りやすくて助かります。
拡大してみるとなかなかに不自然なお鼻をしていますね。動物の象さんには勝てませんが、恐らく皆様の頭の中にいる蝶たちの中では一番大きな鼻だったのではないかと思います。このユニークな特徴から非常に種類が分かりやすい蝶ですね。
私はこのように蝶が葉先で翅を広げている姿がとても好きなんですよね。 小さいながらも堂々としたたたずまいで可愛さとカッコよさを兼ね備えているポーズだと思います。
越冬中や越冬後の蝶は、過酷な季節を過ごすためボロボロになりがちです。このテングチョウにも過酷な自然の冬を過ごした跡が残っていますね。写真左側の羽の先を見てみるとボロボロです。しかし、このボロボロがまた渋くてかっこいいと思います。
所で、美しい翅の裏側も気になりますよね。 この子は被写体としてとても分かっている子で、しっかりと裏翅も見せてくれました!
日ごろ虫を見ていない場合、もしかすると蝶がどこにいるか分からなかった方もいるのではないでしょうか?
こうして日陰の中に取り入れてしまうと葉そっくりと言うより、もはや葉ですよね。 この姿で軒下や葉にぶら下がったりして暖かくなる時期をひたすら待つのです。
テングチョウは最近見かける回数が増えてきているので、皆様も雑木林などで探してみてください。