あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

サワガニのお家作りでテラリウムに挑戦 その2

先日は可愛いサワガニたちのために自然っぽい家を用意すべく、苔を使った飼育スペースづくりを行っていました。
今日は苔を植えていくところからです。
先日のこの配置を見て
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どうこの苔たちを植えていくのか想像してみます。意外と違いがあって面白いですよね。
苔は下側に土がついています。これをそのまま湿り気の多い所に置いてしまうとカビが生えたり、色々と小さな虫が付いていたりするので、水につけて分離します。
 苔はその辺で咲いている花たちとは違い、根から養分を吸収しないので、意外と適当でも平気な印象を受けます。

むしろ気を使うべきは湿度と風通しと、日光の当たり具合でしょうか。
今回はその辺りの検証も兼ねて色々なタイプの苔を1つの環境に盛り込んでいます。

横と奥が高くなっているので、その印象を崩さないように中央には背の低いものを乗せ、後は苔を植えたいところに軽く穴をあけて苔を置いていくイメージでやっていきます。
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中央に使うのはホソバオキナゴケ(推定)です。この苔はスギの根元などに大量に生えている苔なのですが、淡い銀色味があり、草原っぽい雰囲気を出せるとてもいい苔です。このお団子のまま使いたいくらいですね。この苔はどちらかと言うと乾燥した環境がこのみなようで、今回のサワガニテラリウムで枯れずに持つのかどうか検証します。
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ケースの奥側は高くなっているので、より高さを強調するためにスナゴケを使おうと思います。星形が可愛らしい苔ですね。こう見えて日当たりがいい所を好むため、湿度の高いサワガニテラリウムへの適性が分かりません。なので植えて検証します。

この写真の奥に見えるものはホウオウゴケの仲間?かと個人的に見ているのですが、この仲間は逆に湿り気の強い所を好む苔です。乾燥気味を好む前2種と比べて、こちらは水の滴るような岩場が好きな苔ですね。

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岩の側面などが寂しくなりがちなので、ハイゴケをぺたぺたつけてみようと思います。名の通り這う苔なので、こうした岩やコンクリートにくっついているのをよく見かけます。苔たちもこうして見比べてみると全然違って可愛く見えてきませんか?

使っていく苔を決めたところで明日はいよいよ苔を植えていきます。