スミレの花はかなり特徴的な形をしており、毎年見るのが楽しみな植物です。例年に比べるとかなり遅い時期となりましたが今年もようやくタチツボスミレを見ることができましたよ。
毎年おなじみの冒険の森入口エリアにて多数のタチツボスミレが咲いていることに気が付きました。数日前までは葉だけで何もなかったのですが、あっという間に出てくるものですね。タチツボスミレはこれぞスミレと言った感じで、誰しもが見たことのある種類だと思います。
個性も結構豊かで、色味の濃いもの薄いものが簡単に見つかったり、葉に赤い線が入るなどで種類が違ったりする面白い種類です。
今回見つけたエリアでも色の違うものを見つけましたよ。
少々分かりにくいでしょうか?
白色がかなり強いタチツボスミレですね。これはまだ薄い紫がありますが、種類によっては真っ白なものがあります。なかなかない種類ですが、シロバナタチツボスミレと言うものですね。
園内では残念ながら見つかっていないのですが、シロバナになるとこんなに色が違います。
まさに純白と言うにふさわしい白さですよね。これは先ほどのタチツボスミレの稀に出るシロバナの中で、さらに面白い特色が出たオトメスミレと言うスミレです。その特色と言うのは、白花種は花が真っ白なのですが、このオトメスミレは後ろの出っ張り部分だけが紫色になるというものです。
花弁には紫が出ずにお尻の部分だけ濃い色に染まるなんて言う不思議なことが自然界では起こるんですね。まさに可能性は無限大と言う感じでわくわくしてしまいます!
このオトメスミレもタチツボスミレがあって偶然に生まれたわけですから、身近な植物が同じ姿をしながら配色が違うなんてことが身近で起きているかもしれないのです。植物の色の違いは普段からその植物を見ていないとなかなか気が付きにくいものです。しかし、身近なものであれば普段からちょっと色にまで気を使ってみてあげるだけで変化に気が付けると思うので、皆様もぜひこの春は色の違いが持つロマンを探してみて欲しいなと思います。
身近でたくさん咲いていると、こういう違いを見つけやすいのがいいですね。