あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中

スギタニルリシジミとルリシジミ

あいかわ公園のスプリングエフェメラル

スプリングエフェメラルという言葉は、自然好きならば多くのかたが待ち焦がれるものだと思います。
春先の短い間にだけ現れる各種昆虫植物達をこの時期ならば追い求めてしまうものです。あいかわ公園ではやや貴重なスギタニルリシジミを確認しましたので紹介していきます。
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そもそもシジミチョウに種類がいることを知らない方も多いかもしれません。ルリシジミは身近な種類なのですが、どれがルリシジミですか?と尋ねれば多くの方がきっと分からないでしょう。

さらにマイナーなスギタニルリシジミとなれば今回初めて名前を聞いた方も多いかと思います。

マイナー種!? スギタニルリシジミ

スギタニルリシジミは早春の時期だけ見られる蝶で、暖冬ならば3月中頃。冷え込みが強いと下旬ごろから現れ始めます。
4月下旬にはほとんどが姿を消し、かつ水辺のある環境が好きなので目にする機会がとても少ないです。

この種はまだ寒さの残る時期に現れることからか、頭の方にかけて黒や灰色の毛で濃くなる傾向が見られます。毛と水辺の両方からスギタニの可能性を探っていきましょう。f:id:aikawa_park:20210314140135j:plain
翅先から頭の方にかけて色が濃くなっていっているのが分かりますね。

しかし個体によっては毛がまちまちで、ルリシジミとの見分けが困難なことがあります。

追加の判断ポイントに翅の裏の色と言うのがあります。
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狭い袋内で窮屈そうなので、色はちらっと見えるくらいですが、明るい青と言うよりは暗めの青と紫を混ぜたような色ですね。

この暗めの色と言うのがスギタニに見られる傾向なのでこちらもスギタニではないかと判断しています。
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参考までに近々記事にするルリシジミの表翅の色も見てみましょう。

こんな感じで爽やかな空色をしているのがルリシジミの色です。
また、最初に述べたように水辺などでよくお水を飲んでいる姿を見かける機会の多い種類です。(ここを抑えられればスギタニの可能性が高い)
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この子はしきりにストローを伸ばして手からミネラルか何かを吸おうとしていました。
群れで吸水(きゅうすい)するのがスギタニの良い所ですね。

今年のスギタニルリシジミの時期は始まったばかりなので、なるべく写真を押さえてルリシジミとスギタニルリシジミの違いを見ていきたいところですね。
早春の蝶たちは、いつ出会えるか?今日来るかな?という探すワクワクがかなり高いので面白いです。 もう1種のミヤマセセリにも出会いたいのですが、なかなかいません。