あまり馴染みがないかもしれませんが、蝶類にはある程度好む環境があり、それを知っていると種類の特定がしやすくなるものがいます。
以前に紹介した早春の蝶ことスギタニルリシジミがいました。あれも水を飲むことが有名な蝶なので、そういう環境にいるのを確認できればルリシジミとスギタニルリシジミも分かりやすくなります。
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上の記事では花に来たスギタニルリシジミを捕まえていたので、翅に見られるポイントや色を利用して判断していましたね。
今回発見したものは水を含んだ苔のエリアです。
ここのスギタニは人の気配を敏感に察知してすぐ飛んでしまいますね。
水から少し離れたエリアに飛ばれ、何度も逃げられたので遠目から少しづつ近づいていく作戦です。
こう見るとコンクリートに同化していますね。
非常にスギタニらしい姿です。翅先から体の方にかけて色が濃くなっている姿は地味ながらもやはり綺麗ですね。
以前お伝えした通り毛深いのもスギタニに見られる特徴です。早春の蝶はモフモフしたものが多いですね。
自然下でここまで近づいて撮影ができるのは嬉しいです。蝶の足元を見てみると乾燥しているものの苔があることが分かりますね。ここは日が当たる場所なのでカラカラですが、少し隣には触るとひんやりしている苔があり、そこで水を飲んでいるようでした。数は3匹と少ないですが、タイミングが合えば何頭ものスギタニが水を飲んでいる場面に遭遇する可能性があります。
蝶たちは集団吸水(しゅうだんきゅうすい)と言って、皆で集まってお水を飲むものがいます。
あいかわ公園周辺では滅多に見られませんが、ミヤマカラスアゲハの集団吸水は宝石が水辺にいるかのような美しさが見られると言われています。
いつか見てみたいものですね。