あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。隔日朝8時に更新中

ひっそりと隠れた花 ランヨウアオイ

あいかわ公園が山を切り開いてできた場所であるということは、日ごろ記事を読んでいただいている方は既にご存じかと思います。
この特徴から園内では簡単には入れるような場所であってもかつての山の中にあった時の名残が見られます。
それが山に見られるカンアオイの仲間です。
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しかし、この仲間は大変地味であるため、植物に興味のある人でないとなかなか発見することができません。
写真のように大きな厚みのある葉をつけ、個体によっては光沢があったり葉に綺麗な模様が入っていたりします。
例えばタンポポであれば花を咲かせるときに花の部分が高くなって咲きますよね。
しかしこのランヨウアオイと言う植物は違います。
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この写真に実は花が映っています。皆様がイメージするような花とは異なる姿をしているので、難しいかもしれません。
この葉の付け根の場所に注目してみましょう。
白いお菓子のようなものが見えますね。
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この部分がランヨウアオイの花です。
これはまだ咲いていないのですが、奇妙な花であることが分かりますね。 ランヨウアオイの花は地面に転がるように咲く面白い形の花なのです。
そして葉の下に咲くため、花の時期と場所を知らないと見ることができないんですね。f:id:aikawa_park:20210401100341j:plain
花が開くとこうなります。ランヨウアオイはカンアオイの仲間なのですが、彼らはほとんどこの形をしています。地域差が強い植物なのでいろんな場所で独自に変化したカンアオイの仲間が見られるんですよ。
また、種が遠くに移動しにくいというのも特徴ですね。タンポポは綿毛で飛んでいけますがこの仲間は種を周囲に落とすだけなので遠い場所に移動するのにものすごい時間がかかるのです。
そして最近ではシカによる食害もあり、せっかくまとまって生えていても食べられて無くなってしまうんですね。 園内でも数が減っておりこのままではどうなってしまうのかと心配な植物です。