花の斜面ではツツジが賑わいを見せています。園内を歩きながらツツジを眺めていると驚くほど大きなブーンと言う羽音が左右両方から聞こえるかと思います。
この羽音の正体は誰なのでしょうか?
音を見つけたらその音の方向を探してみましょう!
どうやらその正体は可愛らしいミツバチだったようです。羽音が凄いだけにそこら中にミツバチが飛んでいます。
蜂と聞くと怖い印象を受けるかもしれませんが、ミツバチに関してはこちらから攻撃をかけない限り大丈夫です。ミツバチは一度差すと自身も死んでしまうため、命の危機でない限り刺しません。アシナガバチやスズメバチとはその点で違いますね。ミツバチはとても穏やかな子達です。
ミツバチは夢中になりながら花の奥にある蜜を舐めています。こちらはサクラの花ですが、一枚目の写真と同様に花の根元を目指しているのが分かりますね。足の方を見てみるとこれまた可愛らしいお団子のようなものができています。これはいったい何でしょうか?
実はこちらは花粉がまとまってできたお団子なのです。彼らの足は小さな毛で覆われており、そこに水分と花粉を合わせて団子を作るのですね。
花粉団子は彼らの食料として利用され、蜜と並んで大切なご飯なんですね。
こう見るとかなり効率よく食事を確保していることが分かります。
1つの花が今日の分の食事でもあり、後々の食事にもなると考えると、我々でいうカレーの作り置きみたいなものでしょうか?
そう考えると食事の手間がかなり省けていいですよね。
せっせと食事を集めるミツバチたちは次々と花を移動します。ですから彼らは自然界だけで受粉を助けるだけでなく、農作物などの我々の生活にも欠かせない存在なのです。甘くておいしいはちみつはもちろん、市場に出回る果物類や野菜などを見かけたら、もしかしたらあのミツバチたちが手助けしてくれてできたものなのかな?と考えてみると、きっと彼らに対する意識が優しいものになると思いますよ。