白いアゲハチョウ知ってる?
白い蝶と言えばだれもが知っているモンシロチョウがいますよね。
しかしアゲハチョウの仲間に真っ白なものがいると聞かれるとどうでしょうか?
その姿を知っている人は少ないのではないかと思います。その蝶こそタイトルにあるウスバシロチョウと言う蝶です。
透き通るような美しい翅に黄色の体をしていればウスバシロチョウです。こんなに分かりやすい特徴があるにもかかわらずなぜ知られていないのでしょうか?
これは恐らくこの蝶が出る時期が関係しているのではないかと思います。
多くのアゲハチョウの仲間が春先から秋ごろまで見られるのに対してウスバシロチョウは4月下旬から5月下旬位までしか見られません。
日ごろ蝶を意識して過ごしている方は少ないと思いますから、見つけられないのですね。
もし見つけたとしても白い蝶なだけでモンシロチョウと思ってしまっている方も多いはずです。
この蝶の特に印象に残る部位としてはやはり翅にあると言えます。
名前にウスバと入っているように翅が薄いのです。まるで障子のような雰囲気で、角度や光の当たり具合によっては反対側が透けて見えそうなぐらいの翅を持ちます。
アゲハの仲間だけあってモンシロチョウなどと比べると1周り位大きく、見慣れてくると飛び方や環境の違いなどで分かるようになるのですが最初はモンシロチョウに見えてしまうと思いますね。
そんな似た雰囲気を持つウスバシロチョウですが体の色や体つきなどはやはり違います。分かりやすいのはがっしりした体ですね。
体の大きさが伝わるでしょうか?白い蝶の仲間を見ると翅に対して体が貧弱な印象を受けます。しかしウスバシロチョウの場合にはガタイがいいので小さい印象を受けません。黄色と黒のふさふさの毛もいい目印になるので覚えておいてくださいね。
実はこの蝶は減少傾向の強い蝶なのであまり見られないかと思っていたのですが、あいかわ公園では食草のムラサキケマンが生えているエリアで多数飛んでいるのを見つけられました。
aikawa-park.hatenablog.com
(食草のムラサキケマンはこんな感じです)
園内では時期さえ間違えなければ見やすい蝶のようなので、虫に興味がある人は白い蝶を探してみてはいかがでしょうか。