白い蝶も捕まえてみないと分かりません。
春先の園内では白い蝶たちがひらひらと飛んでいます。
白い蝶は比較的長くみられる印象があるかと思いますが、中には季節が限られているものもいます。
飛んでいるときにはモンシロチョウに見える蝶 本当にモンシロチョウでしょうか?
中には春にだけ見られるツマキチョウがいるかもしれません。
止まっていると、なんだかカビてしまっているような見た目をしていますね。
これがツマキチョウと言う蝶です。名前の通り翅先が黄色い蝶です。モンシロチョウのような黒点もありますね。
こんな独特の色合いなのですが、飛んでいるときにはなかなか模様が分かりません。また外れの白い蝶かと思っていると見逃してしまいますよ。
翅裏側の緑色の模様も網の中にいると微妙ですが、自然の中にいると結構しっくりきます。
かなり苔っぽい柄をしていますよね。だからといって湿った環境が好きかと言われるとそんなことはないようです。日影の一部日が差し込むような環境で見つかっていますね。
名前の由来となっている黄色模様にも注目してみましょう。
白地に黄色と言う珍しい色合いですが、翅先のワンポイントがとても輝いて見えますね。
春らしい爽やかな色合いと言えます。こんなに目立つ色なのに飛んでいると別の白い蝶にしか見えないんですよね。
実は私も「ツマキチョウだから捕まえた」のではなく、モンシロチョウorスジグロシロチョウ(白い蝶に黒い線が入る)だと思って捕まえたらツマキチョウだったのです。
園内で虫取りをされている方は今の時期だけは白い蝶を見かけたらとりあえず捕まえてみることをお勧めしますよ。
ちなみにですがツマキチョウのこの写真は♂です。♀の場合黄色い模様はなく、先端部分が黒塗りされたような姿をしています。裏の苔模様はありますが、知らなかったらモンシロチョウかと思ってしまうかもしれません。
蝶の些細な違いを見比べるいい機会ですね。 そろそろ時期的にはおしまいですが、興味のある方はツマキチョウ採りに挑戦してみてください。